ドアを開くとミカンの香りがしてくる。
鍋に夏ミカンの皮がいっぱい入っていて水炊きをしている。
ミカンの皮を煮てママレードを作り、それをパウンドケーキに入れるそうだ。
休憩時間に夏ミカンのパウンドケーキを一切れ食べる。
ミカンの匂いが口の中に広がる。
甘すぎずやさしい味がする。
お昼になり不格好な形のおにぎりを一個食べる。
塩が効いているけどやさしい味がする。
自分だけしか味わうことが出来ない優しい味。
夏ミカンのパウンドケーキ一切れと一個のおにぎり。
それだけで胸が一杯になる。
車に乗って帰ろうとすると、女性が助手席を開けてバックにたくさん入った「パール柑」を渡してくれた。
私以外の人の為に渡すはずだった「パール柑」なのに。
「一人では食べきれませんから」と断るけど、
「パール柑食べたことないでしょう?」と問い返された。
無私の笑顔と行動に有難く頂くことにした。
自分だけしか味わうことが出来ない感動。
生きたお金の使い方があるように、物にも生きた使い方があるのかもしれない。
ほとんど食べない夏ミカン。
大部分の人は中身だけ食べて皮は捨てるだろう。
だけどこの人達は、皮を再利用してママレードを作り、そしてパウンドケーキに作り変えた。
今のこの時間、自分で足を踏み入れなければ、経験することができなかった貴重な体験。
手に残っていた梅干しの匂いが、春風のような「パール柑」の匂いに変わった。
そして部屋の中にも春風のような「パール柑」の匂いが立ち込める。
人の優しさが心に染みる。
鍋に夏ミカンの皮がいっぱい入っていて水炊きをしている。
ミカンの皮を煮てママレードを作り、それをパウンドケーキに入れるそうだ。
休憩時間に夏ミカンのパウンドケーキを一切れ食べる。
ミカンの匂いが口の中に広がる。
甘すぎずやさしい味がする。
お昼になり不格好な形のおにぎりを一個食べる。
塩が効いているけどやさしい味がする。
自分だけしか味わうことが出来ない優しい味。
夏ミカンのパウンドケーキ一切れと一個のおにぎり。
それだけで胸が一杯になる。
車に乗って帰ろうとすると、女性が助手席を開けてバックにたくさん入った「パール柑」を渡してくれた。
私以外の人の為に渡すはずだった「パール柑」なのに。
「一人では食べきれませんから」と断るけど、
「パール柑食べたことないでしょう?」と問い返された。
無私の笑顔と行動に有難く頂くことにした。
自分だけしか味わうことが出来ない感動。
生きたお金の使い方があるように、物にも生きた使い方があるのかもしれない。
ほとんど食べない夏ミカン。
大部分の人は中身だけ食べて皮は捨てるだろう。
だけどこの人達は、皮を再利用してママレードを作り、そしてパウンドケーキに作り変えた。
今のこの時間、自分で足を踏み入れなければ、経験することができなかった貴重な体験。
手に残っていた梅干しの匂いが、春風のような「パール柑」の匂いに変わった。
そして部屋の中にも春風のような「パール柑」の匂いが立ち込める。
人の優しさが心に染みる。