今年の目標は、昨年に続き「丁寧に生きる」でした
さて、kikiの一年はどうだったでしょうか・・・・・・
そんな反省は年末にすることにして
本当に丁寧に暮らすってこういうことだと言う着物を一枚
どなたからでしたか? 裂き織りにでもしてといただいた単衣の紬
グレーに黒のランダムの縞のような模様
結構、地味でkiki好みなんですが
身丈、裄共にかなり短いし、それより何より
裾に10センチほど、布を足して身丈を長くしてある
良く観察してみると、肩に小さな穴が、、、袖は擦り切れんばかりだし・・・
これは、誰かが着た、最初よそ行きの着物を、洗い張りして、裾に布を足して普段着にしたもののようだ
そう考えると、きっと最初の持ち主は、大正か、もしくは明治か、、、、、、
どんな人から、どんな人へ?、そしてkikiの元へ来たのねと思いを馳せる・・・そんな時間もいい
昔の人は本当にモノを大事にしましたね
このくらい傷んでいると、もう着物としては着られないので
丸洗いして、裂き織りの材料にでも、リメイクでも心置きなくはさみが入れられる
そこで、昨日、思いついた
そうだ!明日(今日の事)の水彩画教室で絵を描くときに着る服を作ろう
作務衣がいいかな・・・・
でも、もう少し長い方が暖かくていいかな・・・・
着物をたたんで、4枚の布をそのまま膝線のあたりで容赦なく切る
着物の形をそのまま利用して、縫うところは極力少なく
袖はいつもの筒袖に直し
こんな形のモノが出来た
kikiさん流、作務衣チュニック~ (笑)
ポケットは片側だけに、最近マイブームのつりさげポケット
紐だと作務衣みたいだし・・・・とボタンにした
今は包みボタンのキットが売っているので、簡単に共布でボタンが出来る
これは ↑ 100均のなので、少し作りにくかったけど
右上に写っているのは、息子の中学の時の学生服のボタン
昔はこういうボタンを利用して包みボタンにしたのよね
母が編んでくれた、セーターとお揃いのキャスケットに編んで包んだボタンが付いていた
その中身は、兄の学生服のボタンだった
今みたいに手芸材料がお店で売っていない頃
母は家にあるものを利用して、工夫していろんなものを作ってくれた
そんな母を横でずっと見て来たから、こうして私はモノ作りが好きになったのだな
昨日は一日、母を思い出しながらの作業だった
袖と裾と、襟をVの字に切っただけであとは着物の形をそのまま利用している
ボタンから下は開いているし、幅はゆったり目なので動きやすい
残りの布でいつもの帽子も作った
今日の絵画教室はこれを着て出かけた
長いから腰は暖かいし、絹だから軽い
汚れても洗濯機でザブザブ洗えるし、これはフル活躍しそうな一枚になった
丁寧に着られただろう着物を、きれいに洗って解いて、大事にリメイクした
着心地は満点なので、この服は擦り切れるまで着ると思う
来年も、こんな風にモノを大事にして過ごして行けたらナと思っている