は行の日記

ははは、ふふふ、ほっほっほと笑って暮らせたら人生幸せです!

作務衣チュニック

2011-12-26 19:44:28 | モノ作り

今年の目標は、昨年に続き「丁寧に生きる」でした

さて、kikiの一年はどうだったでしょうか・・・・・・

そんな反省は年末にすることにして

本当に丁寧に暮らすってこういうことだと言う着物を一枚

どなたからでしたか? 裂き織りにでもしてといただいた単衣の紬

グレーに黒のランダムの縞のような模様

結構、地味でkiki好みなんですが

身丈、裄共にかなり短いし、それより何より

裾に10センチほど、布を足して身丈を長くしてある

良く観察してみると、肩に小さな穴が、、、袖は擦り切れんばかりだし・・・

これは、誰かが着た、最初よそ行きの着物を、洗い張りして、裾に布を足して普段着にしたもののようだ

そう考えると、きっと最初の持ち主は、大正か、もしくは明治か、、、、、、

どんな人から、どんな人へ?、そしてkikiの元へ来たのねと思いを馳せる・・・そんな時間もいい

昔の人は本当にモノを大事にしましたね

このくらい傷んでいると、もう着物としては着られないので

丸洗いして、裂き織りの材料にでも、リメイクでも心置きなくはさみが入れられる

そこで、昨日、思いついた

そうだ!明日(今日の事)の水彩画教室で絵を描くときに着る服を作ろう

作務衣がいいかな・・・・

でも、もう少し長い方が暖かくていいかな・・・・

着物をたたんで、4枚の布をそのまま膝線のあたりで容赦なく切る 

着物の形をそのまま利用して、縫うところは極力少なく

袖はいつもの筒袖に直し

 こんな形のモノが出来た

kikiさん流作務衣チュニック~ (笑)

ポケットは片側だけに、最近マイブームのつりさげポケット

紐だと作務衣みたいだし・・・・とボタンにした

今は包みボタンのキットが売っているので、簡単に共布でボタンが出来る

これは ↑ 100均のなので、少し作りにくかったけど

右上に写っているのは、息子の中学の時の学生服のボタン

昔はこういうボタンを利用して包みボタンにしたのよね

母が編んでくれた、セーターとお揃いのキャスケットに編んで包んだボタンが付いていた

その中身は、兄の学生服のボタンだった

今みたいに手芸材料がお店で売っていない頃

母は家にあるものを利用して、工夫していろんなものを作ってくれた

そんな母を横でずっと見て来たから、こうして私はモノ作りが好きになったのだな

昨日は一日、母を思い出しながらの作業だった

 

袖と裾と、襟をVの字に切っただけであとは着物の形をそのまま利用している

ボタンから下は開いているし、幅はゆったり目なので動きやすい

残りの布でいつもの帽子も作った

今日の絵画教室はこれを着て出かけた

長いから腰は暖かいし、絹だから軽い

汚れても洗濯機でザブザブ洗えるし、これはフル活躍しそうな一枚になった

丁寧に着られただろう着物を、きれいに洗って解いて、大事にリメイクした

着心地は満点なので、この服は擦り切れるまで着ると思う

来年も、こんな風にモノを大事にして過ごして行けたらナと思っている

 

 


初めての水彩画教室

2011-12-26 16:44:27 | 健康&節約生活

先月、1か月間違えていて、慌てて行った水彩画教室

下見だけでしたので、、、

今回はしっかりと、ノートと頭に記憶をして行って来ました

いつも染めの教室でお世話になっている、大町のハーモニールームさんです 大北圏域障害者総合支援センター

この日のために作った、水彩画教室用バッグとやはり今日のために昨日作った

絵描きさん風着物リメイク作務衣(のちにUPします)を着て行って来ました

ナニセ、なんでも形からの人ですからkikiは(笑)

いつも、まずはお茶からのハーモニールームさんです

ゆず風味の大根漬けとヤクルトの寄せをお土産に持って行きました

ヤクルトの寄せって珍しいでしょ~

kikiも初めて作りました

ヤクルトレディー(別名卯辰とも言う)が頻繁に訪問してくれますので(笑)

何かできないかと寄せてみました~

お味は・・・・?   やはりヤクルトでした(笑)

 記念すべき、第一作 「冬の北アルプス」

ハガキに、そのまま絵筆でササ~ッと色を塗っていきます

山の稜線も思いのまま

その青の絵具を山肌に移して、ここもササッと

田んぼも同

そしたら、屋敷林を緑と茶を混ぜた絵具をつけた絵筆で、チョンチョンと

最後に、赤系の絵具で、ちょこっと家の屋根らしきものを散らして終わり

先生の見本を見ながら、説明を聞きながら、それぞれが絵筆を動かします

片麻痺の人、車いすの人、kikiのように他の教室では先生で、絵画教室では生徒の人

スタッフさん、ボラさん みんなで14,5人でしたでしょうか?

出来上がると、先生が一人ずつの絵を額に入れて見せてくれます

次はスケッチブックに、やはり冬の蓮華岳の絵です

先生の用意してくれた、鉛筆書きのスケッチを見ながら

これもあまり細かく書かず、ササッと大まかに描きます

次は、空

ブルー系の絵具を水で薄めて、思い思いに塗ります

ボケたり、滲んだりしてもまったく問題なし、返って遠くから見ると自然ないい感じになると

先生がそうおっしゃって下さるので、悩まず好きなように塗ります(大ざっぱは得意ですから)

山の影は少し濃いめに塗って、里に近い辺りは少し色を濃く

余り塗り過ぎないで、足りないくらいでちょうどいい

木は、1本1本細かく書かずに、茶系の色の後から、少しずらして緑系を

紺でその木に影を付ける、それも大ざっぱに

最後に渋めの赤系で家の屋根らしきものを…・1時間くらいでしょうか

雪のように見える白いところは、何も塗ってない所です

先生の ↑のような説明を聞きながら描くのですが

出来上がってみると、全員まったく違った絵が出来る

蓮華岳が雄大に見える絵、やさしい雰囲気の絵、冬の厳しさが描かれている絵・・・・等々

上手い、下手じゃないんです

写真のように精密に描くことが目的じゃないんです

最終的には、みなさんのその人らしさが絵に現れるようになってくるのが目標です

と、先生はおっしゃいます

なるほど・・・・kikiはkikiらしく、うすぼんやりと、暗めの色

中学生のころから、新築の家の絵を描いても築100年の家のようになってします

みなさんのような澄んだきれいな色は出せないんですよ

でもそれでいいって言うから、、、、、、、

胃の痛いのも、ひどい肩こりも、

絵を描いている時間は何もかも忘れて集中です

いい時間が過ごせました

水彩画を習うことになったいきさつは ⇒ 草木染と水彩画教室

月1回のこの教室の先生は 山下康一先生 プロの絵描きさんです ↑の以前のブログに紹介の記事が載っています

 先生の絵を見せていただきました

 こちらの絵はしばしハーモニールームさんに飾る

春になったら、こんな素敵な絵が描けるようにスケッチに外に出かけるそうです

それまで、この絵をを眺めて創作意欲を高めておきましょう!とスタッフのHさん

楽しみな習い事が出来ました

普段と全然違うことをするのは、リフレッシュになります

 

今日はボランティアという立場でここに来ましたから

 水入れを洗ったり

お茶の準備を手伝ったり

少しは仕事らしきことをしないとね(笑)

お昼はここで作っているという、とろろ蕎麦を

昼食の後はご利用者のみなさんは、卓上の機織り機でマフラーやバッグにする布を織っています

着物を解いているボラさん

スタッフのSさんは解いた着物にアイロンをかけています

kiki家から行った布たちも、こうして有効的に使ってくださっています

思い起こせば、一昨年の12月に、展示会を見に来てくださって始まったハーモニールームさんとのお付き合い

あの時の出会いが今に繋がっているのですね

今年の一文字は「絆」でしたね

そんな絆を来年も大切にしながらまたお世話になります・・・・・・

って、今年最後のあいさつみたいに書いたけど・・・・・

明日は草木染の教室で、また来ま~す

 


桜色に生まれ変わった母の襦袢

2011-12-26 00:53:40 | 草木染め

宇さんからもらった桜の木(kiki家のテーブルや椅子にもなった桜)を使って草木染めをしました

なんとも歯がゆいのですが、写真には色がきちんと写らない

 

今回はムラもなく本当にきれいな色に染まっているのに・・・・・

桜色なんですよ、それも20代ではなく、50代の渋め(笑)

もう少し濃く渋いサーモンピンクです

今回染めたのは  母の絹の礼装用の白い長じゅばん

なんとも言えない味わいのある、自然ないい色になりました(お見せできないのがせつないくらい)

こんな風に、すごく素敵に何かが出来た時、誰かに見て欲しいナ・・・・と私は思うのです

 

今年の2月に母が亡くなって

いつも近くに居るような・・・・居ないような・・・・・

姑の時は、亡くなって3か月くらい~半年くらいまでが妙にさみしかった

でも、母が亡くなってからは、居るような・・・居ないような・・・で、さみしさはずっと感じなかったのに

今日は何故か、とってもさみしい

見せたかったなぁ・・・・ 「お前、いい色に染まったなぁ」と言ってくれただろうナ・・・

先生に褒められた時

試験でいい成績が取れた時

子供の頃はそんな時に

大人になってからも

美味しい料理が出来た時

頑張って洋服を縫った時

素敵な着物が着れた時・・・・・・・・・・いつでも一番に母に見せていた

認知症になって、分からなくなってからも「どうよ?」「着物着たのよ」「美味しくケーキが出来たんだ」と話しかけた

ただ、ニコニコ笑っているだけの時もあったけれど

分かるうちは「お前、似合うねぇ」「いい色だねぇ」「美味しいねぇ」と一緒に喜んでくれた

母に褒めてもらうことが、喜んでもらうことが

私の全ての基準になっていたのかも・・・・・・良くも悪くもですが・・

褒めてくれる人がいなくなって、さみしいと心から思った

 

母の形見の、桜色に生まれ変わった襦袢を

来春、一番に着物を着る時に着たいと思っている