「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

11月19日(火)20時~・11月20日14時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

二十歳のころの君に伝えたいんだ。

2020年05月20日 11時06分09秒 | コラム 

YA YA あの時代(とき)を忘れない
                   
サザンのこの曲を聴くと時折思いだす光景がある。 

季節は5月、新録が眩しい。

キャンパスの中を少し猫背に歩く二十歳の私。

いつも孤独で、目標も見つからずひたすらジャズ喫茶でレコードを聞きながら、
昼間からひとりビールを飲んでいた。

酔いが回ると白鷺の城の芝生のある公園で、仰向けに寝転がり空の青さに圧倒されたっけ。 

孤独以外の言葉が見つからない日々。

そんな私が恋をした。そして当然のごとく訪れた別れ。

あのジャズ喫茶も大好きだった彼女も、どこにいってしまったのか。

そして今、50代になったわたしは今でもあの当時の孤独を抱かえている。

娘があの頃の私の年齢になった。

唯一そのことだけが真実で。


サザンは歌う。

「とびきり素敵な恋などもしたと思う。帰らぬ思い出 Time go is by」

酩酊した記憶の彼方から、聴こえてくるリフレイン。

何もかもが夢のようでもあり現実のようでもある。

あの頃の君に伝えたいんだ。

そのままの君で良いのだと。

END



10代からそして50代の今も社会に順応できない性格を何とか無理やりあてはめようと試み続け、

悩み苦しみ様々な辛酸をなめた。

若いというだけで、輝いていることにさえ気づかずに。

二十歳の頃の私を通じて、そのことを今神経質症に悩む若い会員に伝えたかった。

森田を学んだ今、私はこう思っている。どんなにカッコ悪くても、どんなに惨めであっても、

何かをなした結果であり、それこそが私の個性ではなかったかと。

今日は久しぶりに、青春時代への思いを回想し投稿いたしました。

                                2020年5月17日

                                      by一世

 


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