
大阪水曜ほっと集談会一世です。
自助グループ活動に初めて参加した人々に共通していることがある。
それは自分のことを語ることができないことである。
また他の人の症状が、自分にもうつるのではないかと心配をする人がいる。
回復過程の一つとしてそのような傾向がみられるのである。
先日森田療法リモートガイダンスセミナーを開催した。
あらためて自分の苦しかった体験を語る仲間の勇気と体験談に感動した。
家族にも言っていない症状を語ることは、簡単ではない。
それでも自分の体験がお役に立てればうれしいと言われる、その犠牲心の発動に自然と頭が下がる。
私は当初何も話せなかった人が自分のことをポツリポツリ語られるようになると社会復帰が近いと感じる。
パニックや広場恐怖と言われる対人不安に苦しんでいる時は自分の感情に蓋をして本当の自分と向き合うことをどこかで避けている自分がいる。
自助グループに活動に参加しているうちに他の人の症状が客観視できるようになる。
そうすればおのずと自分の症状も冷静に語れるようになるのである。
※今日の森田博士の言葉
平等観が確立して、人間心理の事実の動かすべからずところを会得すれば、
もはや強いられなくとも、また懺悔するとか打ち明けるとかいう心持ちなしに、
なんのこだわりもなく安楽に告白することができるようになる。
2025.1.14 一世