今年も奈良の国立博物館において「正倉院展」が開催されています。10月29日(土)から11月14日(月)までなので、もうすぐ終わってしまいます。
正倉院についての説明は宮内庁のHPが詳しいので、参考にさせてもらいます。
小中学校の社会科の授業で、校倉造(あぜくらづくり)の正倉院が出てきたのを覚えています。奈良の東大寺には、奈良・平安時代に作られた正倉が残っていて、そこに聖武天皇の遺愛品が残されていたと学びました。現在から考えると、もう1200年以上も昔の話です。もちろん、その間に補修を行なったり、新たな正倉を作って宝物の保管を行なったりと工夫は行なってきていますが、それでも気の遠くなるような年月です。
その間、様々な宝物が素晴らしい状態で保存されていたことに驚きます。今分かっているだけで約9000点の宝物(しかも種類が豊富)が当時の状態に近い形で残っているのは凄いことです。はるか昔に世界から伝来してきた宝物がタイムスリップして僕たちの目の前で見ることが出来るのです。
ただ残念なのは、この正倉院展では見られる宝物の数に限りがあるということです。約9000点もの宝物を全部展示するわけにいかないでしょうし、管理も難しいのでしょう。でも僕は一度だけ観に行ったことがあるのですが、大変な混雑でとてもゆっくり鑑賞できる状況ではありませんでした。このあたり、もっと工夫することは出来ないのでしょうか?
例えば、正倉院展を期間限定(毎年17日間)にするのではなく、正倉院の宝物を常に展示する博物館を作って、展示品だけを期間毎に変えていくような方法もあるのではないでしょうか。おそらく、それでも沢山の方が訪れるでしょうし、経営的にも成り立つように思うのですが・・・。
たちまち奈良まで行くことの出来ない僕は宮内庁のHPで宝物たちの写真でも見ましょうかね。