恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第三章 天上界への道
◆宇宙を動かす力とつながる心の内奥◆
地球は大宇宙から見ますと、
太陽という原子核の周りを回っているマイナス電子のような
小さな存在ですが、私たちから見れば巨大な存在です。
時速二万数千キロの猛スピードで太陽の周囲を回っていて、自ら自転し、
三六五回と四分の一回転で一周して同じ位置に戻ってきますが、
千分の一秒ほどの狂いも生ぜずに正確に動いているそうです。
しかも、これほど猛スピードで回っていながら、
地球そのものも地球を取り巻いていてくれる大気も全部いっしょに
飛んでいますから、私たちは何も感じないでいます。
もし、地球が急にスピードを緩めれば、たちまちくだけてしまうでしょうし、
まして逆回転などした日には、木っ端微塵です。
地球が回っているその周りをお月さんが回っていてくれます。
他に火星も土星も木星も金星も全部回っています。
これは各自が勝手に回っているのとは違って、
お互いに目に見えない引力の作用によって回っています。
時計を分解すると、中にたくさんの歯車が入っています。
この歯車は他の動力によって自分が動くようになっています。
また、自分が動くことによって他を動かしています。
これと同じ原理で、
地球も火星も土星も互いのものすごく距離が離れているにも拘わらず、
目に見えない引力という歯車によって、互いに影響を及ぼしつつ調和を保ち、
太陽の周囲を回っているのです。
お互いに持ちつ持たれつの関係で生かされているのが自然の法則です。
私たち人間の社会でも自然に学ぶべきです。
また、動物は植物に二酸化炭素を与え、それをもとに植物が光合成を行い、
空気中に放出した酸素を吸って動物は生きるという相互依存の法則が
自然界にはあります。
「草や木など刈っても切り倒してもかまうものか」とか、
「人間さえ快適で便利に住めればいい」という心は、自然に逆らうので、
環境破壊を起こして、自らの墓穴を掘ってしまいます。
「他人はどうなってもいい」という自己中心的な思いも滅びの原因です。
太陽系以外にも別の太陽系が同じような仕組みで回っており、
これらが銀河系だけでも何千億個もあるそうです。
銀河系は一回転するのに二百五十万年かかると、偉い学者が計算されたそうです。
その銀河系宇宙のようなものが、また何千億個も集まって島宇宙となり、
さらに島宇宙が何千億も集まって大宇宙ができているそうですから、
もう計算できるものではありません。
そういう無数の天体が千分の一秒の狂いさえなしに循環の法則に従い、
また相互に作用しながら正確に動かされているのです。
~ 感謝・合掌 ~