浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2018-02-03 23:32:18 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

お写真は二千有余年前にイエス様が大衆に対し「法」を説かれ、「癒し」を
されたと言われている山上の垂訓の丘に建立されている「祝福の教会」を
訪問した時の恩師(故)長尾弘先生です。


    恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


       第五章 心の曇りをとるための反省

       親子の確執が消えた反省の功徳

先の続き・・・

あなたの幼い頃に抱いてあげることも遊んであげることもできず、
寂しい思いをさせてしまったのではないかと、
泣いて話されると、娘さんもワンワン泣きだしてこう言いました。
「私だけなんで上に姉さんのようにしてもらえんのかと思って、
ずーっと寂しかった、辛かった」
お母さんは「かわいそうなことをした。堪忍して」と詫びました。

娘さんも「今迄の親不孝を赦してください。
私は今迄言えなかったのです。
これからは本当の親孝行をさせて下さい」と言って
、親子で抱き合って泣いて詫び合ったそうです。
このことがあって、お母さんから電話がかかって来ました。
「心の中の芯が抜けてしまったようです。
しかし有難いです」とおっしゃっていました。
この子は嫌らしい子だ、敵の生まれ変わりだという一心だったのが、
自然に消えて、なんとも言えないと泣いておられました。

この母と娘の場合は、互いになぜ自分は親にそむいて親をいじめるのかとか、
なぜこの子にいじめられるのかとか、それぞれの自覚がなかったのでした。
ところが反省して、お母さんはこの子に上に思いをいたし、
この子は辛かっただろうと懺悔した時、
わるいことをしたという思いに目覚めてきたのです。
一方、娘さんのほうもお母さんに手をつかれ詫びられたら、
いっぺんに心が開かれ、
地獄の毎日がたちまち極楽の世界となってしまったのです。
これこそは反省の功徳と言えるものです。


           ~ 感謝・合掌 ~



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「御垂訓」

2018-02-03 00:46:08 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


            第五章 心の曇りをとるための反省

            親子の確執が消えた反省の功徳

先の続き・・・

この苦しみから逃れるには、前に述べたように常に自分を離れ、
まず相手の立場に立って見ることです。
それから善意なる第三者の立場、
さらには私たちを守り生かしてくださる神様の立場に立って、
自己と相手とを観察していくことです。
自分を反省して相手の立場に立って見直してみると、
とんでもない迷惑を相手に対してかけていた自分が自覚されてくることがあります。
自分よりも相手はどうだったかと思う癖を常につける訓練をした時に、
ものの見方は変わってきます。
そのような話しをさせていただきました。
その翌日のことです。

夕方雨が降ってきて、洗濯物が干しっ放しでした。
娘さんは宗教の教会に出かけていて、いませんでした。
お母さんは、ああこれを取り込んでおかないとまた娘に叱られると思い、
取り入れていました。
すると、ふと娘さんの幼少の頃のことが思い出されてきました。
お子さんは三人おられ、上の二人の娘さんはすでに他家へ嫁ぎ、
下の娘だけが養子をとって現在跡継ぎとして同居していたのでした。
この方が幼い時はちょうどお姑さんが病気で具合がわるくて看病に明け暮れていました。
それで、この末の娘さんは女中さんにまかせっきりになっていたということです。

「ああ、あの子を抱いて育てることがなかったなあ」という思いがしみじみと
お母さんの心の中から湧き出てきたというのです。
上に子二人は我が腕に抱いて育てた。
しかし、あの子は抱くこともできなかった。
それでも、自分は姑さんの看病精一杯尽くしたんだから、これでいいのだと
思っていたそうですけれど、あの子の立場に立ってみれば、
どんな思いをしたことだろう。
母親に抱かれることもなく、さぞ寂しく辛かったであろう、
と気付きが訪れてきたそうです。
しまった!かわいそう、でかわいそうで、涙があふれ出して止まらなかったそうです。
すると、そこへ娘さんが帰って見えたので、
お母さんは仲のわるい娘さんの前に手をついて詫びられたのです。


            ~ 感謝・合掌 ~


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