~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~
講演 九
「この現象界は神仏よりいっさいの権限を光の天使に
委ねしところなり光の天使は慈悲と愛の塊にして
あの世この世の諸霊を導かん」
先の続き・・・
この前、徳島に寄せていただきますと、
高知から六時間かけて、
会いに来て頂いているのですね。
帰りには、港まで二十人近いお方が見送って
下さったのですが、その高知のお方などは、
もう泣きながら見送って下さいました。
ほんとうに有難いことです。
なぜ、喜びと別れの辛さを味わうのかというと、
これは、「たださせていただくご奉仕、
もう完全に求める心なしに、
神の御心を我が心に頂いて、
お役に立たせていただくだけの行為」ですから、
皆様の心にそれを受け取っていただけるのだと
思うのですね。
世俗的なことを言いますと、
私が寄せていただく先々で、
講演料を集めておいて下さいとか、
治療費を集めておいて下さいと言って、
皆さんに負担をかけていきますと、
皆さんの心に「あいつは金儲けをしている」、
或いは「自分がいい恰好をするために
来ている」という
思いが必ず出てきます。
しかし、私は何ものも求める心なしに、
神が私たちに与え給うように、
私もそのように皆様に与えさせて
いただいておりまして、
皆様にはいっさい負担が
かからないはずですから、
心の安らぐお話、
また肉体の癒しを目の当たりにした時、
「ああ、神様はほんとうにいらっしゃるのだなあ、
神様の御業とはこういうものなのだなあ」ということが
誰の心にも染み入ってくるはずです。
それは喜びに変わります。
~ 感謝・合掌 ~