~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~
講演 九
「この現象界は神仏よりいっさいの権限を光の天使に
委ねしところなり天使は慈悲と愛の塊にして
あの世この世の諸霊を導かん」
先の続き・・・
私たちが学ばせていただくこの正法といいますのは、
お釈迦様がお説き下さり、
またイエス様がお説きになった教えです。
キリスト教のお方に会いますと、
「仏教のような異端の教えでは、
天の国に入れません」と言われますし、
仏教の方は「あんな磔になるような人の教えで、
どうして救われるのでしょうか」とおっしゃるのですね。
どちらも悪口を言ってはいけません。
ほんとうはどちらも尊いのです。
それはどちらも正法だからです。
しかし、悪い面だけを見て
「我がええ、我がええ」になってしまいますと、
私たち個人の上からみましても、
法の上から見ましても、
はずれております。
「我がええ」という思いをできるだけ捨てるように
戒めて、常に己を厳しく見つめ、「自分はどうか」と
いうことを追求していきたいと思います。
その中でもし過ちがあり、間違いがあれば勇気を持って
正すことです。
自分を非と認めた場合、或いは自分が正しいと思いましても、
大勢の方から見て、もし正しくないと判断されたものは、
勇気を持ってその非を改めていった時に、
魂が向上するかと思います。
これが正法の実践につながります。
私たちは死ぬまで修行です。
この世の肉体を去るまで、一瞬たりと心を
ゆるめることはできません。
なぜかといいますと、この肉体のある限り、
悪魔は常に私たちを誘惑しようとねらっているからです。
悪魔とは肉体の五官です。
これは、おいしいものを食べたい、楽がしたい、
良い家に住みたい、
他の人よりいい恰好がしたいという想念であり、
これこそが悪魔です。
この悪魔は魂がこの肉体を去るまで決して離れません。
~ 感謝・合掌 ~