~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
講演 十六
「正しく道に精進し 正しく念じ」
先の続き・・・
そこで帰って、また念じると、その人は頭が痛くなり、
膝も痛くて動けなくなったのですが、
しかしお膳は運ばなくてはいけないし、
その上に「あなた、何してるの」と言って叱られるし、
今に見ておれとやったら相手が念じたとおりになり、
同時にその人自身の足も痛くなったのです。
「私には超能力があります。私が思ったら、
思った通りになるのです」と言われますが、
「それはいけません。そんな思いをしていますと、
あなた自身が苦しいはずです。
もう今日のご縁で再びそういう思いをしないでください。
さもないとあなたご自身が幸せになれません」と、
お話させていただいたのです。
不思議なことに、
この方がよそへ遊びに行ってお土産を買って
知り合いのところへ送りますね。
すると包みを開けるとみな腐っているのです。
不思議な現象です。
「あの人は腐ったものばかりくれる」と言われるのですが、
当人は新鮮なものを発送しているのです。
ある時も北陸のほうからエビの生きの
いいのばかりを詰めて人に送ってあげたところ、
着いた荷を開けたら髭が一本だけ出てきたといいます。
まあ作り話しのようですが、
誤った念じ方をする人は生活が不調和で、
ものを腐らせてしまうのです。
しかし今はこの方が送られても腐りません。
この間私のところへワカメを送って下さいましたが、
それは新鮮なおいしいワカメが届きました。
人を苦しめるにはいろいろな事情はありますが、
自分とって都合が悪いからと
いって「今に見ておれ」と、強い念を集中して発しますと、
それは悪念で、そういう悪い念は他を毒していきます。
その人の持っている闇の想念が、
その方の送るものを腐らせていたのです。
「相手を悪くするような思いはいっさい
持たないようにして下さい」と
お話させていただきまして、
今はすばらしいお方になっておられます。
そうしますと腐りません。
「念ずる」とは、他の幸せを念ずることです。
決して他の不幸を念じてはなりません。
念ずることは「正念」が大事かと思います。