~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
講演 十五
先の続き・・・
聖書の中に、「賢い女はその手で幸せを築き、
愚かな女はその手で幸せを破壊する」と書かれています。
愚かな女は、自分の思い、行いをもってせっかくの幸せを
自ら破壊していきます。
どうぞ愚かな女にならないようにして下さい。
男の人も同じことですが、女性の方に多いので
特に注意していただきますように。
これは私が言っているのではなくて、神様が言っておられるのです。
「正しく見る」には、しっかりと心を据えて見なくては見えません。
いっぱい花が咲いている中にあっても他の事に心が集中していたら、
きれいな花さえ見えないのであって、そういう心では、
ものが正しく見えるはずがありません。
正しくものが見えなかった時、私たちの心は正しく思えないのです。
間違った見方をすると、間違った思い方をするようになり、
間違った思いをすると、間違った言葉が出てきます。
正しく見た時、正しく思えるはずで、正しい言葉が出てきて、
正しい行いができるのです。
「正見」は、三つに分けることができます。
一つは、「妾(もうは)」を離れ、間違った見方をしないことです。
明晰でない、如実でない、
真実に即さないそういう明確に話さない言葉は間違いです。
ある宗教の教祖が、
常に「長尾は高橋信次先生から破門された人間である」と書いています。
真実に即さない言葉で書いていますが、これは正しく語っていません。
正しく見ていないからです。
私がほんとうに破門されたのかどうかを調べれば直ちに
分かることを調べもしないで事実に反することを本に書いたりしますと、
正に八正道の正見、正思、正語、正行に反し、邪見、邪思、邪語、
邪行であり、ここまでくれば正命、正精進、正念、正定も間違ってきます。