~ 恩師のご著書「講演集」より ~
講演集、 一
「お墓のない村、その教え」
先の続き・・・
ご縁があったらいつかは石塔の墓が見られるでしょうが、
ご縁がなかったら、つまり、
祟りが怖いとか言っていたら建たないし、
村も栄えることはありませんね。
恐ろしいことです。
変な話ですが、勉強になりますからも少し聞いて下さい。
ここは湿地帯で水浸しになるので、
棺そのものは十年ぐらい腐らないのです。
寝棺ではドライアイス等使いますから、
死体が腐って汁が出るという話は聞きませんが、
座棺からは汁が出て来るそうです。
これも正法の教えから見ますと、「不調和なものは早く腐る。
調和されたものはなかなか腐らない」のです。
これは人間の肉体も同じことです。
かって服毒自殺された方の場合、見ている間に、
どんどん腐ってきました。
これは不調和は早く腐ることの一つの証明です。
この土地で人が亡くなりお葬式があると、
棺からすぐに汁が出て来るそうです。
これも不調和の証拠です。
棺に下の灰を敷くそうですが、
灰が水分を吸収して汁が下に垂れて来ない。
灰は腐敗を防ぎます。
だから埋葬しようとして次の穴を掘りますと、
死人のお尻がボコッと出て来る、
それを横に干しておくと臭くて臭くて三日間程は
その臭いがとれないそうで、
もうあれは生きながらの地獄のような世界ですね。
亡くなったら家族は穴を掘りません。
近所の者が堀に行くそうです。
家族は身内を埋める穴を自ら掘るのは情の上げしのびないからです。
でも埋めるのは家族がやるとのこと。
えらい所があるものです。
そういう所に埋められたら、勿論正しい道を知らないので、
埋められた肉体の中に自分の意識が捉われて、いつまでも、
ああいう所にいるのです。
肉体が腐ってもいるのです。
ですから、私が話しかけますと、
もう数え切れない位たくさんの人が出て来ました。
頭に白い三角の布をつけた人はあれは禅宗。
付けない人はあれは門徒ですとのこと。
そこで出て来た多くの皆さんによく話しまして、
心に目覚めてもらってあの光の世界に上がりなさいと言いました。
心に目覚めますと、最初は膝をかかえて死体のままの姿であったのが、
忽ちに生きていた時の姿に変わっていきます。
そして全部の方が「ありがとうございました」と言って、
サーッと上がって行かれました。
「私の声の響きに乗って行きなさい。
私の声の響きはあの天上の世界に届きます」。
その時、私の唱える経文の波動に乗って上がって行かれました。
これは不思議なことです。