浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

自我越えて肉の己れを
捨し時 神と我とは
一つなる知る

「御垂訓」

2022-05-14 02:01:17 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師のご著書「講演集」より ~


            講演集、 一

     「魂の修行とは悪い癖の修正」

人生というのは、人との出会いの中に展開していきます。
そして人々との出来事を通して苦しみ悲しむのです。
人と出会えば必ず出来事が起きます。
この出来事によって私達は魂の修行をさせてもらうのです。
人間はその人その人によって非常にすばらしい面を持っておれば、
またすばらしくない面も持っております。
そのすばらしくない面を、
すばらしくする為にこの世に生まれて来るのです。
分かり易く言いますと、自分の持っている悪い癖、
欠点を修正することです。

これが魂の修行に繋がるのですね。
なくて七癖、あって四十八癖という程、
人はそれぞれの癖を持っています。
この癖を修正する為にこの世に生まれて来ております。
その癖というのは出会う出来事によって強く出て来るのです。
悪く出る癖、良く出る癖とありますが、
自分の持っている悪い癖、欠点というのは、
私達の持つ「業」とも説かれています。
この業の修正をするのですね。

魂が綺麗に浄化されてしまうと、
仏教で「如来は再び、再生はされない」と説かれているように、
心が綺麗になると、もうこの世に生まれる必要はなくなるそうです。
一般には私達は一体どこから生まれて来たのでしょうか。
この肉体は父母の縁によってこの世に来ただけであって、
この肉体を動かしている私達の命はどこからいただいたのでしょうか。

各人の持っている個性はどこからいただいたのでしょうか。
これは私達の見ることの出来ない世界、
つまり「実在の世界」からです。
これが本当にある世界で、この世は仮の世界、
物質化現象の世界ともいいますが、形として現れた世界であって、
見えない世界が実在の世界です。


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