~ 恩師の御著書「講演集」より ~
講演集、 一
「心を苦しめることは最たる悪」
しかし最たる悪は自分の心を苦しめることです。
自分の心を苦しめますと、絶対に幸せになれません。
自分の心をまず大事にすることです。
心を大事に、苦しめないようにするには、
どうすればいいでしょう。
腹を立てない、怒り、妬み、謗り、愚痴、憎しみ、
それに取越し苦労、不安、恐怖、嘘、
盗み、更に貪欲。こういう想念行為を持ちますと、
人は必ず苦しみます。
そうして、この肉体を去った時には、
間違いなしに苦しみの世界へ入ります。
肉体が滅びますと、この肉体は無くなりますが、しかし、
心は残ります。
これを霊とか魂といか言っております。
ところが肉体が消えて心だけになりますと、
今度は心がそのまま苦しむのですから、
いい所に行ける筈はありません。
生きて悪い想念、行為を積み重ねますと、
生きながらにして地獄、そして死んで完全なる地獄です。
閻魔様が裁判をなさって、「お前は地獄の何丁目に行け、
お前は極楽へ行け」とおっしゃる。
あんなのは嘘です。閻魔様は自分の良心、神我です。
自分の思いの世界へ自分で入って行くだけです。
苦しみが大きかったら大きいだけ、
自分で苦しみの世界へ入って行くのです。