~ 恩師の「講演集」より ~
講演集、 一
「八正道」について
お釈迦様は正しく見なさいとおっしゃいます。
人間が幸せになる方法の一つとして、
まず物事を「正しく見なさい」「正しく思いなさい」
「正しく語りなさい」「正しく仕事をしなさい」
「正しく生きなさい」「正しく道に精進しなさい」
「正しく念じなさい」「正しく定に入りなさい」
この八つの正しい生き方を説かれました。
「八正道」ですね。これを日々の生活に生かせたら、
私達は幸せになれるのです。
● 正しく見る
正しくとはどういうことか、なかなか分かりません。
自分を中心としてものを見ると、
自己保護と、自我我欲の色眼鏡に振り回されますから、
常に相手の立場に立って、
自分中心の見方をしないこと、これが正しい見方です。
● 正しく思う
常に他を生かす愛の思い、これこそ正しい思い方です。
● 正しく語る
相手を思いやり、相手に安らぎと喜びを与える言葉や、
その方が幸せになるよう、
生きる勇気を与える言葉を語ることです。
● 正しく仕事する
私達は一人では生きられません。
この社会の数え切れない多くの人々の恩恵を受けて、
生きさせてもらっています。
このいただいた恩恵のご恩返しの行為こそ正しい仕事で、
金もうけが正しい仕事とは
違うのです。
● 正しく生きる
常に自分を厳しく見つめて生きていくことです。
● 正しく道に精進する
これはまず家庭の調和を築かなくてはいけません。
両親からいただいた無条件の愛、その愛に対して感謝し、
ご恩返しを行うことです。
これを忘れては、幸せになれません。夫婦が喧嘩ばかりしていて、
神様に夫婦仲良くさせて下さいといくら拝んでも駄目です。
家庭の調和に為には、子供に片寄った愛情を持ってはいけません。
子はわがものではなく、神様から預からせてもらったものです。
肉体を分け与えたと思ったら間違いです。
魂は皆独立した立派な人格者ですから、
神様から預かった子と思って豊かな愛情をもって育てて欲しいですね。
そして自分が幸せになったら又他の人にもその幸せを分け与えていく
これが正しく道に精進するということです。
● 正しく念じる
常にしっかりした目的を持って、
そこに心を向けることが正しく念じることです。
● 正しく定に入る
「定に入る」とは死ぬことではなくて、
常に反省して安らぎと感謝のひとときを持たせてもらうことです。
今日一日を反省し、
間違ったことがあったら悔い改めて二度と再び繰り返さないことを
誓って、
そのあとで感謝と安らぎのひとときを持たせてもらうことです。
このようにすれば必ず幸せが来ます。