浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

日日に神の御胸に抱かれて
光の国に住める嬉しさ

「御垂訓」

2022-05-02 02:52:38 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

  ~ 恩師の「講演集」より ~


          講演集、 一

      「毎日の反省会」

私は今日のように外に出ました時はお休みですけれど、
家に居ります時は、夕方六時十五分から約一時間、
今で五年になるのですが、
この一時間は反省と祈りの時間として持っているのです。
最初は今助手をしてくれている二人の人達に
「あなた達の心の掃除をしましょう」と言って、
二人の人を相手に始めたのです。
毎晩一時間坐りましょう、
これは私の心に問いかけますからあなた達も
自分の心に問いかけて下さい、
過ちがあれば明日の生活に正して下さい、
ということで始めました。

●今日一日、腹を立てることはなかったか。
●愚痴を言う事はなかったか。
●両親の恩を感じ、
   その恩に対して万分の一でもお返しができたか。
●人々に心から慈悲を、愛を与えたか。
●人の命は明日の保証のある者は一人もいない、
 その時が来て後悔のないような 今日一日を過ごしたか。
●明日に家族の人に死がおとずれても、
 後悔のないように接することができたか。

このように項目をつくりまして、言わせてもらうのです。
そのあと静かに安らぎの時間を持っております。
だんだんと人が増えてきまして、
この頃では多い時で四十名近く来られますが、
大抵は二十人ぐらい毎晩おいでになっております。
しかし来ていただく方は用事があれば休まれますし、
今日はちょっと行って坐って来ようかという方は来て下さいますね。
私は一日も休みがありません。

特につらいのは、心の中に良くない思いを持ったり、
過ちを犯した時、自分が言わせてもらうのですから、
これは針の筵の上に坐っているよりも、もっと辛いです。
今日はしたくないなあ、止めたいなあと思っても、
人が来てくださったら止めるわけにはいきません。
私も凡夫ですから、「今日これがなければ楽だろうなあ」と
思う事もあります。

見方を変えたら、私は大変怠け者で常に過ちを犯し易い、
皆さんよりもたくさん過ちを犯して来た、
そんな私でもこうして毎晩自分の過去の過ちを悔い改めれば、
神はお許し下さるし、また未来の喜びを与えていただくことができます。
そんなことを繰り返しながら、もう五年が過ぎました。


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