恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第三章 天上界への道
◆天上界は本当にあるのか◆
天国はあるのか。極楽はあるのか。それは空想の世界にすぎないのか・・・
昔から死ぬとどこへ行くかについて、
いろいろと関心が持たれてきましたが、
ここで改めて考えてみたいとおもいます。
「在る」ということは外なる世界をすべてと見なしてきたのが、
科学信仰の現代文明でした。
本当は内なる真実が外に現わされてくるものであり、
内と外とを分けて考える必要もないはずです。
もし、敢えて内とか外という区別をつけるなら、
内在せる意識の世界こそが真に実在する世界に
通じる入口である言ってよいと思います。
これからの文明は精神文明の時代へと転換してまいります。
物質の世界の目覚ましい進歩に比べれば、
心の世界はまだまだ解明も開発もされておらず、
地球社会のレベルは幼い段階にとどまっています。
この三次元現象界の生活は肉体の五官を通して
どんな思いをいだくかによって展開されてきたのです。
想念はエネルギーです。
すこぶる現実的なものです。
物質以上に現実に力を有するものだと言っても過言ではありません。
病気の心配や悪い事態ばかりを思えば、
現実にそれを証明する結果が現れてきます。
逆に現代医学でも治せぬ病が、心の転換によって快癒したりします。
原因と結果の法則は、この思いと現実の関係にも当てはまります。