恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第四章 「思い変え」こそ幸せの扉を開ける鍵
◆人間は環境の中よりも思いの中で生きている◆
先の続き・・・
景気によって商売が儲かって大喜びしたり、
人に騙されて損をして悔しがったり、
子供の心が間違ったほうに向かないかと取越し苦労したり、
子供の結婚が決まりほっとしたり、
転勤先の新たな生活に不安をいだいたり、
事業の失敗によってと法に暮れたり、
近親者の死によって悲しみに暮れたりと、
まったく私たちの心をよぎる感情は環境や境遇の
変化につれて天候のように移り変わります。
それは思いの中に生きなくてはならない人間の宿命です。
喜怒哀楽の感情があるのは自然です。
しかし、その感情からどれだけ自由になっていられるか。
とらわれる度合いが大きいほど、
その時々の環境や境遇に支配された心によって、
私たちの人生もまた翻弄されていきます。