恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第四章 「思い変え」こそ幸せの扉を開ける鍵
◆人の愚行によって自分の心の平安を失った時、
その人よりも自分が愚かとなる◆
先の続き・・・
提婆達多(ダイバダッタ)という人は生涯お釈迦様を目の敵にし、
あの手この手で評判を落とそうとしたり、
命を狙ったりしました。
街頭にいた貧しい妊婦に金を与えてお釈迦様が
孕ませた子だと街中を触れ回らせたのもその一つですが、
お釈迦様はこれを捨て置き、何ら弁明はしませんでした。
もちろん、こうした悪意からの卑劣な行為は
天に向かって唾を吐くことになりますから、
神様が罰を当てなくとも、
結果は自分に戻ってきて哀れな最期となって当然です。
ここでもしお釈迦様が相手に反応してしまったなら
どういうことになったかは想像に難くありません。
自分の心を苦しめてはなりません。