恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
子供の問題はまず親の反省から
先の続き・・・
今から数年前に家内をくも膜出血で亡くしました。
ある日突然、子供二人を残して他界してしまいました。
その時、下の子は中学三年生、上の子は高校三年生でした。
子供たちにしてみれば、突然母親を失ってしまい、
特に下の子は中学三年ですから
一番心の揺れやすい年ごろでもあり、
心の不安定な日が続いたのです。
ちょうど次の年は上の子の大学入試、
下の子は高校入学という時期でした。
下の子は寂しいのでつい友達の所へ遊びに行き、
しだいに夜遅くなるまで帰らないということが続きました。
家内がいてくれたら、
「お前、留守番していてくれ、わしが探してくる」とか、
あるいは「お前のしつけがわるいから、
こんなことになったんだ」とか言って、
喧嘩もできるわけですが、
一人ぼっちになってしまうと、喧嘩相手もいません。
そうこうするうち、上の子は大学に合格し、
寮に入りました。