恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
子供の問題はまず親の反省から
先の続き・・・
はじめは部屋で子供の帰りを待っていると、
ソーッと音をたてないようにして家に入ってきて、
或る時は。縁側から入り、泥棒のように抜き足、
差し足で自分の部屋に上がっていきます。
私は子供が帰ったことも知らないで、
朝まで待って腹を立てているのです。
朝になり、二階から子供が下りて来ると、
私はまたさらに腹が立ってきて、
「帰っているならいると言えば、
こんなに心配しないのに」怒ります。
それがだんだんと私のほうが変わってまいりますと、
今度は子供の方も変わってまいります。
そして、帰りが遅くなっても、私の部屋の戸を開けて、
「ただいま、パパ、ごめんなさい。
遅くなりました」と言ってくれるようになりました。
そのような生活を続けて、二年ほどはかかりましたが、
だんだんといい子になってくれました。