恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
子供の問題はまず親の反省から
先の続き・・・
早く帰ってくると、自分も気持がいいですから、
「パパ、ただいま」と、元気な声で言ってくれます。
私も「ああ、よう帰ったな」と言って、
それまでの心配な状態はなくなっていきました。
この子もお陰様で大学に行かせてもらい、
もったいない所に嫁がせていただき、子供も授かり、
幸せに暮らしています。
上の子も幸せな結婚をして、やはり子供を授かり、
幸せにさせていただきました。
いい子であったからこそ、このような結果が生まれたのです。
原因結果の法則から見ても、
もし子供が本当にわるい子であれば、
現在のように人の羨むような結構な生活が
送れるはずはないと思います。
それでは、私に苦しみが与えられたのは、
いったいなんだったのでしょうか。
それは、子供が親に心配をかけることによって、
私の持っているわるい癖や欠点を正してくれようと、
親不孝という子供としては最も深い罪を
自ら背負ってくれていたのです。
それによって、愚かな人間である私は
目覚めを与えられました。
つまり、子供にはなんの罪もなく、
わるいのは私のほうだったのです。
すぐに腹を立てる。
都合のわるい癖、欠点をなんとか直してやろうとして、
子は自らを犠牲にして、
私に目覚めを与えてくれたのでした。
そのように思い、感謝の気持ちで子に
手を合わせられるようになったのは、
鬼のようだった心を自然のうちに反省して、
直していただいたからです。