恩師のご著書「思いの中に生きる」より
亡くなった方に対する思い方
私たちが亡くなったお方に対して
どういう思い方をするかですね。
これをよく思い違いをするのです。
もう年も九十、百近くになって、
「もう、あんた、ええかげんに死んどくなはれな」
「いやあ、そんなこと言うても、
わしゃ、まだ死なれんわ」と言える、
そんなところまで生きた人は別ですけれども、
まだ所帯盛りの連れ添う方の亡くなった場合、
特に女の方、まあ男の方も一緒ですけれども、
「お父ちゃん、私らに付いて下さい。
そして、私らを守っといて下さい。
どこも行かんとこの仏壇の中におって下さい」
と言って、よく拝まれるのですね。