生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

その場考学との徘徊(56) 甲斐の国の桜(その1)

2019年04月10日 13時36分48秒 | その場考学との徘徊
その場考学との徘徊(56) 甲斐の国の桜(その1)

場所;山梨県 年月日;H31.4.5-7
テーマ;桜の咲く順番   作成日;H31.4.10 アップロード日;H31.4.10                                                      
TITLE: 桜の咲く順番(その1)

 今年は、全国的に桜の開花が早かった。東京の桜を愛でたあとで山梨県の八ヶ岳南麓の我が家に向かった。我が家の標高は1130メートルで、甲府盆地はほぼ300メートルなので、その高低差による開花の違いを楽しむことができる。ちなみに我が家の廻りは、山桜とうわみず桜なので、まだ枯れ木のままで蕾さえ見つけることはできない。開花までは、まだ1か月ほどありそうだ。



 桜の開花時期は、緯度、種類、樹齢、標高、陽当たり、冬の寒さなどの要因が重なるようで、気にしていると中々に面白いことが解る。私は、例えば、同じ品種ならば年齢の古い木の方が早く咲くように感じることが多い。このことは、今年も実感した。

 最初に訪れたのは、武川町の「神代桜」だ。これは、全国的にも有名で、縄文桜よりも古い神代の時代から生えているといわれているのだが、実年齢は2000年以上としかわかっていない。甲斐駒ヶ岳を最も美しい方角から眺めることができる。



 多くの桜は、実相寺の境内にあるのだが、昭和23年に「3年以内に枯れる」と判定されて、10年がかりで根回りの土壌改良などを行い、見事に生き返った。明治時代の記念写真が展示されているので、比較が面白い。




花は、白く小さめに見える。10年前に比べて、出店の数も駐車場の数も倍増している。根元廻りの計測値が示されていて、現在は11.8メートルだが、大正時代は13.5だったそうだが、兎に角巨大だ。




 寺の境内は広く、残雪の南アルプスや、他の花々とのコントラストが美しい。
 境内には、この桜の種をスペースシャトルに乗せ、その後植えた実験木がある。若田光一さんが持ち帰ったそうだが、一本が開花して、6~7枚の花びらがあるそうで、これも面白い。




また、身延山の有名な枝垂れ桜の苗木が移植されている。今年の身延山では3月中に満開だったそうだが、ここでの蕾は未だ堅かった。



 すぐ近くに、この地方で有名な桜並木がある。「真原桜並木」で、「さねはら」と読ませる。通常ここは1週間遅れ位なのだが、行ってみるとまだ咲く気配はなかった。以前はなかった駐車場は完備されたようで、ここもにぎやかになりそうだ。



 ここからは、甲斐駒ヶ岳を一層美しく見ることができる、撮影スポットでもある。




この季節、標高1130メートルでは未だ本格的な春には遠い。冬の間に枯れてしまった木々を調べて、早々に引き上げることにした。