生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

蓮始開;ハスの花が開き始める (小暑の次候で、7月12日から16日まで)

2013年08月09日 08時15分38秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
蓮始開 (小暑の次候で、7月12日から16日まで)[睡蓮とコウホネ]
 コウホネはスイレン科コウホネ属の水草。スイレン科には8属100種類があるそうで、この仲間の水草は世界のいたる所にあるのだが、このコウホネだけは原産地が日本なのだ。なぜ、日本原産のスイレンがこのような形になったのだろうか。答えをご存知の方は、お知らせください。
 名前の由来は、川骨、河骨など根が人の背骨に似ることであり、ワサビ状の根で地下茎が白くその所々に葉の跡が点々とあり、根茎が人の背骨に似ていて、それを川の骨に例えたところからきているそうだ。つまり、「かわほね」から「こうほね」に変化したようだ。
この写真は、我が家から八ヶ岳の裾を30分ほど下り、甲斐と信濃の国の境から少し登ったところにある井戸尻遺跡の池ももの。近辺に多く存在するの縄文遺跡の中で一番好きな場所だ。井戸尻遺跡は、独特の形状の縄文土器で有名なのだが、そのお話は別途。
 例年、大賀ハスの満開のこの時期と、秋の収穫祭での縄文土器の野焼きのシーズンに尋ねることにしている。


大暑

2013年08月08日 07時54分01秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
大暑(7月23日から8月6日ころまで)ヒグラシの声

 天文学上では瞬間とされており、冬至から7/12年(約213.06日)後で7月23日ごろだそうなのだが、期間として、この日から次の節気の立秋前日までであるとの意味もある。いずれにせよ名前からしてもっとも暑いときには違いない。

 ここ標高1130mのカラ松と白樺の林の中では、ヒグラシの鳴く声は ほぼひと夏中聞くことができる。小学生の頃に東京でオスメスともに捕まえるのには苦労をした覚えがある。昆虫採集で、にいにい蝉やミンミン、アブラ蝉は簡単なのだが、こいつにはてこずった。何せ、夏休みの終わりの頃にしか現れない。しかし、ここでは最初に鳴きだすのも、ヒグラシなのだ。蝉はやたら多い年とそうでもない年があるのだが、やはり年々少なくなってゆくのだろうか。食物は樹液なのだが、それが減っているようには思えないし、最近は蝉取りをする小学生を見かけることはないので、蝉にとっては好都合なのだが、何が原因なのだろうか。
 
夕方の4時と6時に一斉に鳴き出すと、共鳴して一体どこにいるのか分からなくなる。しかし、少し弱りかけたやつが地面に落ちてくる。そんな奴としばらくにらめっこをした。しかし、地熱で元気を取り戻したのか、やがて元気に飛び去って行った。一生の大事を未だやり遂げていない、との気迫が見えた気がした。睨めっこの写真は、少しグロテスクですが、目つきが面白かった。