3月、まだれんげ探しの旅をしていた頃のおはなし。
北京には『瑠璃廠』という骨董や書道関連の店が並ぶ通りがあります。
ここなら素敵れんげが見つかるかも・・・と行ってみたのだけど。
なんか・・・店構えが綺麗やな。
この真っ赤っ赤。 ペンキ塗りたてか?
前回の滞在時、まったり、ゆる~い時間を過ごした茶館も。
こってりカラフル。
どうなってんだ?
どうやら、『前門』と同じくオリンピックを機に、ガラッと大改装されちゃったらしい。
つまらん。
でもまあ、この界隈での人々の暮らしは。
あまり変わっていないようで、赤ちゃんを中心に盛り上がるご近所さん。ちょっとほっとしました。
さて、この細い通りには小さな店がずらっと並び。
門前につき駐車禁止とあるけど、これは車扱いされてないんやろか?
お店の前にちょこちょこと骨董(かどうか怪しい)ものを並べて。
まったり商い中。
この界隈では技術を持ってる人も多いらしく。
なんか、せっせと彫ってます。
この日、実は。
以前購入したこの筆が書きやすかったので同じものを買おうと、筆を片手にうろうろしていたんだけど、一帯がすっかり様変わりしちゃったので肝心の以前買った店がわからない。
何軒か筆を見せて聞いてみたけど、同じ筆はなし。
う~ん、れんげ探しの旅を終え、筆探しの旅に出る時なのかもしれない。
おっ!?
ここはっ!
著名(らしい)画家がその場で制作活動をしているというところ。
この店、まだちゃんと残ってたんやな・・・。
瑠璃廠から前門方面へテクテク歩いていくと。
ごくごく普通の道が続き、ごくごく普通に洗濯物が干してある。
と、突然。
その路地でおっちゃんがいきなり布を広げて何かを並べだしたと思ったら、あちこちから人がわらわら集まりだし、私も一緒にわらわら輪の中に加わり、一体何が始まるんだ?とワクワクして待っていたら。
単にトランプを売り出した。
「なんやねん! ただのトランプかいっ!」
・・・と私、ではなく私の気持ちを代弁して隣のおっちゃんが叫んだら、トランプ売りののおっちゃんは。
「あんたらのために特別に売ってあげてるんやんか」
とわけわからん強気の発言。
私達のために・・・ってあんた、トランプやろ?
特別も何もあらへん。
そんな地元の人々から離れさらに歩くと、ごくごく普通の町並みにいきなり。
骨董店らしきものが登場。
ものすご~く近代的なものまで売ってるくせに、入り口には
『宋時代の骨董、あります』 『著名人の書、あります』
ほんまかいっ!!
さて、そろそろ前門エリアが見えてきました。
およっ!?
なんちゅ~可愛い子犬。
まだまだ外に出るのが怖いお年頃らしく、腰がめっちゃひけてるが、それがまた可愛くて写真を撮りつつ眺めていたら。
また人が集まってきた。
「子犬、かわいいね~」なんて話しかけられ、なんだかそのへん一帯子犬を中心にほんわかムードでいっぱいになったのでした。
めでたしめでたし。
・・・じゃなくて、なんでみんな、すぐ集まってくるねんっ!?