2月1日。フィンランド旅行3日目。
前回のブログで書きましたが、その前日は体力勝負のオーロラ鑑賞となってしまいました。これはこれで忘れられない貴重な経験なのですが、できれば私たちもそろそろええ年なんでラクして見たいよね。
というわけで。
現在地サーリセルカ(青い丸)から北へ1時間ほどのイナリ湖畔のイナリ(赤い丸)ネリム(黄色の丸)まで行くオーロラバスツアーに参加しました。(書き間違いがあったので訂正しました)
夜8:30。ホテル出発。
9人の観光客を乗せたバン。 ドライバーの兄ちゃん、飛ばす飛ばす!
1時間ほどして到着した場所は、イナリ湖畔の町“ネリム”のホテル。
ここでトイレ休憩とのことなんだけど。
やたら自信満々のトナカイ。
思わず手を合わしてしまうような立派なトナカイ。
・・・の上に、無邪気に座っている場合か?の2人。
などなど、とにかくトナカイ尽くしのこのホテル。
シャンデリアからカーテン、ドアの取っ手に至るまで、まさにトナカイの背に乗ったホテルだったのでした。
さて。
ここからはガイドの現地人もバンに乗り込み、いよいよオーロラハンティングへ!
バンは順調に走り出し・・・。
と思ったら、ものの5分ほどで急にUターン。
え? なんでなんで???
と思う間もなく車は停車。
私たちはとある橋のたもとで車を降りたのでした。
(このUターンの謎は後になってわかったのでしたが)
灯りが全くない橋の上。
そっと空を見上げると・・・。
なんか、薄い雲みたいなんが揺れてへん???
こっ、これは!
薄いけど、正真正銘のオーロラ!!!!!
最初、かすかで弱々しく見えたオーロラは。
あれよあれよという間に力強さを増し、
消えたと思ったらまた違う形で現れ、
私たちはただただ驚きの声をあげるばかり。
思わずやっちゃんと2人、橋の上に寝転がって見上げた空には。
幾筋ものオーロラがどんどん濃く厚くしっかりとした形となって集まってきて、
ぐんぐん、ぐんぐん、オーロラのカーテンが私たちに向かって下へ下へと降りてきたのでした。
そのまま私たちを包んでしまうのではないかと、思わずぐっと体に力が入り身構えてしまうほどの勢いで。
さっと絵筆でひいたようなものもあれば、ぐるぐると上空で渦を巻くものもあり、刻々と変化するその様子にただ見とれていた私たち。
夢のような時間はあっという間に過ぎ、その場を後にして向かったのはさきほどのトナカイ尽くしのホテル。
そこで、お夜食のスープ。(この日はうまうまサーモンクリームスープでした)
お皿までトナカイ柄とは、その徹底ぶりやあっぱれ。
ゆっくりとお夜食を楽しみ、ネリムのホテルを出たのが夜中の12:00。
そしてサーリセルカのホテルに到着したのは夜中の1:00でした。
前回も書きましたが、写真ではこれだけグリーンが美しいオーロラも、肉眼で見るとほんのり緑がかった白い雲みたいな感じでした。
強さが増すと、白から光沢の美しい銀がかった緑という感じ。
それでも、生命をもったように大きく揺れ動くオーロラを前にすると、感動はもちろん畏敬の念が湧き、祈らずにはいられませんでした。
とは言え。 人間、欲が出るものですよね。
肉眼で色付きのオーロラが見た~い!!!!!
・・・というわけで、これを書いてる今日(2/3)から、上記オーロラツアーで立ち寄った“イナリ”に宿泊してオーロラを待とうと思います!
~おまけ~
そうそう。
バンが急にUターンした理由とは。
どうやら私たちがホテルを出発した頃はイナリ湖付近で雪が降っていたため、オーロラは無理だろうと思われていました。
このツアーではオーロラが無理そうなときは、ロシア国境まで行って記念写真を撮るというプラン。 なので当初バンはオーロラをあきらめロシア国境へ向かったようなのですが、急きょ空が晴れてきたという情報を得てUターンした・・・らしいのです。
いやぁ、良かった良かった。
ロシア国境記念写真より、オーロラでしょ、そりゃ。