先日、夫が興味深いお店の情報をゲットしてきました。
その名は≪悦賓飯館≫。
開業は1980年。
それまで基本的にあらゆるものが国営だった中国で、初めての"個人営業"の食堂としてオープンしたのがこのお店。
ほそ~い"翠花胡同"の奥にある、そのお店。
小さな門構え。
翠花胡同43号
お昼時を少しずらして行ったのですが、それでも大人気店!
紙切れを渡されたので見ると、殴り書きのような「11」だか「17」だかよくわからん文字。
夫が確認したところ、現段階で13番らしいので、この殴り書きは17と判明。
それほど広くはない店内。
古いお店だけど、客層はわりと若い人が多いかな?
経済、文化両面の変遷著しい北京。
こじゃれたお店が次々とオープンする中。
なんとも懐かしい感じのお店。
そうです。
ほんの十数年前まではこんなお店がゴロゴロだったんです。
この懐かしい雰囲気に、早くも私たちはワクワク!ワクワク!
ステンレスの洗面器にど~んと入れて、一気にお片付け!
いいぞ!いいぞ~!
待つこと、10数分。
相席でいいならどうぞ・・・ということで、いよいよランチタイム!
お昼なので、2人で半分こ。
メニューには青島ビールもあったのですが、それは「めいよ~(没有:ないよ!の意)」の一言で却下。
で、そのビールのお味はと言いますと。
まっっっっっず~!!!!!
不味っ! 不味っ!!!!!
一応冷蔵庫っぽいのに保管されていたようなのですが、とにかく ぬるい! (この辺が昔懐かしの中国基準なのか)
それこそ昔の中国は「冷たいビールを!」といちいち念を押さないといけなかったけど、今はほぼその心配はなし!
・・・油断してました。
さすが、1980年開業。 時代の流れにはそうそう身を任せませんぜ!といったところか。
で、肝心のもぐもぐ。
周りのテーブルを見ると、どうやら一皿のボリュームがなかなからしい。(これも昔の中国あるある)
というわけで、人気の・・・。
海老の炒め物。
内陸の北京で海老料理というと、小ぶりの海老が出てくることが多いのですが、ここはなかなかしっかりした海老! しかもプリップリ!
そして、このお店オリジナルの一品。
五絲桶
豚肉、鶏肉、セロリ、ネギ、生姜の細切りの5種類が、からりと揚がった薄焼き卵か湯葉のようなもので巻かれている一品。
餅(bing)で巻いて醤(jiang)をつけてもGOOD!
ビールはともかくとして、ご飯は美味しかった!
お値段も実にリーズナブル。
ちなみに相席になった中国人2人はこのお店の人気メニュー「豚もも肉のにんにく醤油だれ」も注文してました。
で、その数分後。
「ご飯、2人前お願い~!」
と注文。
うんうん。
ここのお料理は、白いご飯に合う!
注文してからあっという間にお料理が運ばれてきたので、待ち時間のわりに滞在時間は短かったかも。
衛生面とかビールの美味し不味しとか、トイレ事情はどうなの?とかそういうのが気にならない方は、一度訪問してみては?
そして、ここ数年のこじゃれた都会北京しか知らない・・・という方にこそおすすめしたい、懐かしさあふれるお店です。
~おまけ~
お店のすぐそば。
せま~い胡同に路駐した車。
壁にぺったり!!!
その路駐テクニック、すごすぎ!!!
『悦飯』
近所のおばちゃん家にご飯食べに行ったような雰囲気でした。
悦飯についての記事 → コチラ