『祖母姫、ロンドンへ行く!』椹野道流(Fushino Michiru) (小学館: 2023年 1,600円+tax)
久しぶりの読書感想文(ヨミマシタホン)。前回から今まで、本を読んでいないワケではなかったのだが、フルタイムで働いていると…「感想文」を書くジカンを捻出するのがタイヘンで。それで書く気になれなかったのだが…今回は思うことあって短文でも書いておこう、その時思ったことをここに留めておこうと思い書いている。
この方の本業は小説家とのことで、そちらの方は読んだことがなかったのだがこの本のタイトルが新聞の広告欄に踊っていて、「ほぅ」と思い図書館にリクエストした。待つこと数ヶ月(リクエスト多数で今現在も100人越え…)。キタキタと手にとり、仕事帰りの電車の中で読んだ一週間。頭の中がロンドン♫になっていた。
詳しいことはエッセイを読んで楽しんで欲しい。単なる5泊7日の、祖母と孫のロンドン滞在記、のはずだけど、五つ星のホテルに泊まるということは、こんなサービスが受けられる…。「もうずいぶん昔の話です」との書き出しで始まっていて、恐らく、20〜30年前のお話?らしいので(年代はぼかしてあります)、サービスの内容も今と違ってきているかも知れないが、それにしても!
「いつかはこんな高級ホテルに泊まってみたい!!」もそうなのだが、それよりも、ときどき挟まれるこの祖母姫さまの箴言めいたコメント群が、不肖な赤の他人なのにの私の”こころ”に何故か…どハマりなことが多かった。
特に”響いた”コメントを二つ、以下に引用させていただくと…。
「謙虚と卑下は違うものなの。自信がないから、自分のことをつまらないものみたいに言って、相手に見くびってもらって楽をしようとするのはやめなさい。それは卑下。とてもみっともないものよ」
「楽をせず、努力をしなさい。いつも、そのときの最高の自分で、他人様をお相手しなさいよ。オシャレもお化粧も、そのために必要だと思ったらしなさい。胸を張って堂々と、でも相手のことも尊敬してお相手をする。それが謙虚です」
ああ、私にもこんな祖母姫さまがいたらな〜(とこういうシチュエーションに出くわすたびに「青い空の○かぁ!」と叫びたくなるのだがそれはそれとして)。と思ってもま、いないので、ここで私も勝手に”それ”を受け取って、自分にカツを入れようと忘れないために(こういう類のカツは、ナゼかオモシロイように忘れていくので)、ここに記して、おく!
しかしこの本は本来、『”たった5泊7日”のロンドン滞在、なのに一冊の本が書けちゃうくらいこんなことが起きるのか?!ってくらい盛っりだくさんのエピソードが詰まった楽しい本です』、という紹介のされ方が王道だと思う。
私もそれはそれを十分楽しんだ。けれど、私にとっては”楽しい”をもらっただけでは終わらず、「ついついヒトに対して引いてシマイガチなワタシへの、”祖母姫さま”からの箴言」をももらったつもりになっている。そういう意味でも記憶に残る一冊となった。
祖母姫さまに感謝申し上げます…。
I enjoyed reading myself very much. I wouldn't think you could get it in English...
*not sure English...
💙💛