亮ちゃん、お誕生日おめでとうございます。
大阪の陣400年記念 大阪平成中村座 2015/10/25~11/26 大阪城西の丸庭園内特設会場
13年前、平成中村座で「夏祭浪花鑑」を見た。ラスト、舞台の後ろが開き、勘三郎と橋之助が舞台を飛び出し、走って向こうに見えなくなる。と思うと、全速力で二人が舞台に向かって戻ってくる。客席は総立ち、二人に向かってちぎれんばかりに手を振る。あの時の熱狂。忘れはしない。
さて、今回の平成中村座はいかに?公園ののぼりに導かれ、期待が高まる。
<お弁当>
開場を待って入場。門をくぐり、小屋の前の広場に店が並ぶ。まずは、お弁当を買う。
道頓堀今井さんの弁当(限定20個)3000円をゲット。弁当に生ものが入っている!食べてビックリ。カ、カラスミ?鯛の昆布〆カラスミ巻きだった。(田の字の左上)柿に見立てたサーモンの中にはクリームチーズ。(田の字の左下のオレンジ色。へたがついている)鯛の笹寿司、お出汁のしみた高野豆腐、わらびもち(田の字の右下)。おいしかった。
おみやげには、堂島ロールで有名なモンシェールの平成中村座ロールを買う。
一切れ500円。定式幕を模したロールケーキ。
中のクリームとしょっぱいあんこが絶妙。
<座席>
座席は、松。座椅子。ふかふか座布団と背もたれで意外にしんどくなかった。三角すわりができる。南座や国立文楽劇場の座席のほうがよっぽどしんどい。
竹席の椅子
<持っているとよかったもの>
靴を脱いで入るので、脱着をしやすい靴がいいと思う。靴をビニール袋に入れて持って入るので、かさばるブーツはしんどいかも。私は、ストッキングをはいていたので靴下を持ってきていたが、これが正解。冷えるので、ひざ掛けも必須アイテム。ショールなど温度調節に便利なものも持っているとよい。
松竹座や南座ならば、休憩に入るとあと何分で開幕かが表示されるが、平成中村座は表示がない。腕時計を持っていると、休憩の残り時間の計算ができてよい。
<トイレ>
入り口入って右側に一ヶ所。トイレは混む。お茶子さんが、きびきびと上手にさばいてくれるので、行列が2階席までのびても、わりとスイスイと進む。幕間に入り、すぐトイレに行けば、あまり並ばずにすむ。
<昼の部 感想>ここから、ネタばれ注意!
●女暫(おんなしばらく)
舞台は北野天神。蒲冠者範頼(中村橋之助)を中心に家来が勢ぞろいしている。範頼が清水冠者義高(中村扇雀)に難癖をつけ、首をはねようとすると「暫く」と言って巴御前(中村七之助)が登場し、義高を救う。
七之助が美しい。粋な役がピッタリ。おしまいの舞台番(中村勘九郎)とのやり取りが楽しい。
●三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)
此下兵吉(中村勘九郎)が踊る。
後半に舞台の後ろがバーンと開いて大阪城がドーンと見える。本物の大阪城を背景に此下兵吉=木下藤吉郎が踊るという、大阪ならではの出し物。すばらしかった。
●狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)
夫伊之助(中村扇雀)のしつこさにうんざりしているおきわ(中村七之助)は、不倫相手の法印・重善(中村橋之助)が「牛娘」と呼ばれるおそめ(片岡亀蔵)と浮気をしていることを知る。重善から夫を殺したら一緒になると言われ、おきわは夫を河豚に当たったように見せかけ毒殺する。ところが、雇い人の又市(中村勘九郎)から死んだはずの伊之助が現われたと聞き・・・。ここからは、狐と狸の化かしあいの様相で二転三転。
法印さんが、生臭坊主だが、なかなかカッコいい。牛娘がとにかくおかしい。雇い人の又市が秀逸。おかしみがあって、後半のシュッとした役との対比が鮮やか。うまいなあ。女形だった伊之助のしぐさがおかしい。とくに、洗濯物を干す時にお尻を振るところ。最後、気が狂ってしまったおきわの姿が悲しみを誘うが・・・。
伊之助が死後硬直ということで、足上げ腹筋をするのはすごかった。又市が「足が下がってきた」「足がプルプルしている」といじるのが、おもしろい。
劇中、法印さん、おきわ、伊之助が松席の5番6番の間を通り、竹席の前を通って、竹席16番17番の間を通る。私は松席の6番。着物の裾が私の足に触れそうなほど間近に見て夢心地。うれしすぎて記憶なし。幽霊になった伊之助が「おきわ~」と言ってお客さんを驚したり、法印さんがお客さんをお地蔵さんだと拝んで扇雀飴をお供えしたりと客席いじりが楽しい。
<隠れ勘三郎>
勘三郎さんの目が18世にちなんで、18個あるそうな。何回か通わないと全部を見つけるのは無理だ~。私が妹と見つけたのは(番附を入れたら)八つ。
・小屋に入って正面
・客席の天井からぶらさがっている大提灯
・定式幕の向かって右下
・お大尽席の後ろの屏風の向かって左下
・トイレ近くの天井
・お茶子さん トイレの案内をしているお茶子さんの胸に。「これ、そうですよね?」と聞くと「全部で18個あります」とニッコリ。
・舞台に向かって左、二階席のところ 勘三郎さんが花道で演技する勘九郎さんや七之助さんを見守っているようで、思わず涙ぐんでしまった
・番附の今月の出演者の表紙にあるお城の天守閣? 家に帰って、番附を見ていたら、あれれ?これも数えていいのかな・・・
よかったね、すばらしかったねと妹と語り合いながら家路につく。いいものを見たという幸せな気持ちは今日も続いている。
大阪の陣400年記念 大阪平成中村座 2015/10/25~11/26 大阪城西の丸庭園内特設会場
13年前、平成中村座で「夏祭浪花鑑」を見た。ラスト、舞台の後ろが開き、勘三郎と橋之助が舞台を飛び出し、走って向こうに見えなくなる。と思うと、全速力で二人が舞台に向かって戻ってくる。客席は総立ち、二人に向かってちぎれんばかりに手を振る。あの時の熱狂。忘れはしない。
さて、今回の平成中村座はいかに?公園ののぼりに導かれ、期待が高まる。
<お弁当>
開場を待って入場。門をくぐり、小屋の前の広場に店が並ぶ。まずは、お弁当を買う。
道頓堀今井さんの弁当(限定20個)3000円をゲット。弁当に生ものが入っている!食べてビックリ。カ、カラスミ?鯛の昆布〆カラスミ巻きだった。(田の字の左上)柿に見立てたサーモンの中にはクリームチーズ。(田の字の左下のオレンジ色。へたがついている)鯛の笹寿司、お出汁のしみた高野豆腐、わらびもち(田の字の右下)。おいしかった。
おみやげには、堂島ロールで有名なモンシェールの平成中村座ロールを買う。
一切れ500円。定式幕を模したロールケーキ。
中のクリームとしょっぱいあんこが絶妙。
<座席>
座席は、松。座椅子。ふかふか座布団と背もたれで意外にしんどくなかった。三角すわりができる。南座や国立文楽劇場の座席のほうがよっぽどしんどい。
竹席の椅子
<持っているとよかったもの>
靴を脱いで入るので、脱着をしやすい靴がいいと思う。靴をビニール袋に入れて持って入るので、かさばるブーツはしんどいかも。私は、ストッキングをはいていたので靴下を持ってきていたが、これが正解。冷えるので、ひざ掛けも必須アイテム。ショールなど温度調節に便利なものも持っているとよい。
松竹座や南座ならば、休憩に入るとあと何分で開幕かが表示されるが、平成中村座は表示がない。腕時計を持っていると、休憩の残り時間の計算ができてよい。
<トイレ>
入り口入って右側に一ヶ所。トイレは混む。お茶子さんが、きびきびと上手にさばいてくれるので、行列が2階席までのびても、わりとスイスイと進む。幕間に入り、すぐトイレに行けば、あまり並ばずにすむ。
<昼の部 感想>ここから、ネタばれ注意!
●女暫(おんなしばらく)
舞台は北野天神。蒲冠者範頼(中村橋之助)を中心に家来が勢ぞろいしている。範頼が清水冠者義高(中村扇雀)に難癖をつけ、首をはねようとすると「暫く」と言って巴御前(中村七之助)が登場し、義高を救う。
七之助が美しい。粋な役がピッタリ。おしまいの舞台番(中村勘九郎)とのやり取りが楽しい。
●三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)
此下兵吉(中村勘九郎)が踊る。
後半に舞台の後ろがバーンと開いて大阪城がドーンと見える。本物の大阪城を背景に此下兵吉=木下藤吉郎が踊るという、大阪ならではの出し物。すばらしかった。
●狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)
夫伊之助(中村扇雀)のしつこさにうんざりしているおきわ(中村七之助)は、不倫相手の法印・重善(中村橋之助)が「牛娘」と呼ばれるおそめ(片岡亀蔵)と浮気をしていることを知る。重善から夫を殺したら一緒になると言われ、おきわは夫を河豚に当たったように見せかけ毒殺する。ところが、雇い人の又市(中村勘九郎)から死んだはずの伊之助が現われたと聞き・・・。ここからは、狐と狸の化かしあいの様相で二転三転。
法印さんが、生臭坊主だが、なかなかカッコいい。牛娘がとにかくおかしい。雇い人の又市が秀逸。おかしみがあって、後半のシュッとした役との対比が鮮やか。うまいなあ。女形だった伊之助のしぐさがおかしい。とくに、洗濯物を干す時にお尻を振るところ。最後、気が狂ってしまったおきわの姿が悲しみを誘うが・・・。
伊之助が死後硬直ということで、足上げ腹筋をするのはすごかった。又市が「足が下がってきた」「足がプルプルしている」といじるのが、おもしろい。
劇中、法印さん、おきわ、伊之助が松席の5番6番の間を通り、竹席の前を通って、竹席16番17番の間を通る。私は松席の6番。着物の裾が私の足に触れそうなほど間近に見て夢心地。うれしすぎて記憶なし。幽霊になった伊之助が「おきわ~」と言ってお客さんを驚したり、法印さんがお客さんをお地蔵さんだと拝んで扇雀飴をお供えしたりと客席いじりが楽しい。
<隠れ勘三郎>
勘三郎さんの目が18世にちなんで、18個あるそうな。何回か通わないと全部を見つけるのは無理だ~。私が妹と見つけたのは(番附を入れたら)八つ。
・小屋に入って正面
・客席の天井からぶらさがっている大提灯
・定式幕の向かって右下
・お大尽席の後ろの屏風の向かって左下
・トイレ近くの天井
・お茶子さん トイレの案内をしているお茶子さんの胸に。「これ、そうですよね?」と聞くと「全部で18個あります」とニッコリ。
・舞台に向かって左、二階席のところ 勘三郎さんが花道で演技する勘九郎さんや七之助さんを見守っているようで、思わず涙ぐんでしまった
・番附の今月の出演者の表紙にあるお城の天守閣? 家に帰って、番附を見ていたら、あれれ?これも数えていいのかな・・・
よかったね、すばらしかったねと妹と語り合いながら家路につく。いいものを見たという幸せな気持ちは今日も続いている。