ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

錦秋文楽公演 第一部

2015-11-16 15:18:01 | 文楽
土曜日に文楽に行ってきた。

錦秋文楽公演 2015/10/31~11/23 第一部
<碁太平記白石噺(ごたいへいきしらいしばなし)>
●田植の段
奥州逆井村。百姓たちは田植えの真っ最中。昼休みで百姓がいなくなったところへ、代官の台七がやってきて何か事情のありそうな鏡を畦に隠し姿を消す。そこへやってきた与茂作は鏡を見つけ、引き返してきた台七と取り合いになり、与茂作は台七に殺される。
田植えをする人形たちがおもしろい。苗を田んぼに投げ落とす人が、間違って人に当てて謝ったり、田植えをする人が疲れた腰をのばしたり。人形は、一人で遣うツメ人形と言われるもので、後頭部になぜか釘が出ていてる。ネットで調べると、釘は壁の長押に引っかけて収納するためのものだとか。へえ~。
●浅草雷門の段
与茂作の娘おのぶは、病気の母とも死に別れ、順礼姿で吉原にいる姉に会うために江戸へやってくる。おのぶは、ならず者の観九郎に危うく遊女として売り飛ばされるところを吉原の揚屋・大黒屋の主人惣六に助けられる。
オープニングで大道芸人のどじょうが手品を披露。道具をしまうのが、阪急の紙袋と笑わせてくれる。しかし、ここは、緞帳を寄贈した近鉄さんの紙袋じゃないとダメなのでは!?
観九郎が惣六からせしめたお金をどじょうが地蔵姿になってだましとろうとする。どじょうが顔にうどんの粉を塗り、ぷはっと白い粉を吐いたりする。最近死んだ観九郎の父親に冥土で金を貸したので、それを返せと言い、お金を取り、さらに自分の借金の証文も錫杖に引っかけて持っていくどじょうの姿がおかしい。
●新吉原揚屋の段
おのぶは、大黒屋で傾城・宮城野となった姉と再会し、父の敵討ちを決意する。しかし、惣六に短慮を諭され、敵討ちをする時節を待つことにするのであった。

<桜鍔恨鮫鞘(さくらつばうらみのさめざや)>
八郎兵衛は、女房のお妻に奉公先だった家の主人の金の工面を頼み、自分は家から盗まれた刀探しに奔走し留守がちである。そこへ、弥兵衛が持参金つきで婿入りにやってくる。ちょうど帰宅した八郎兵衛は、お妻から愛想尽かしをされ、お妻の母は縁切りを言い渡される。怒りを抑えて一度は立ち去った八郎兵衛だったが、様子を見に戻ると家の外に娘のお半が出されていることに逆上し、お妻と母を斬り殺す。お半は、父を押しとめ、文字の書けない母に覚えさせられた遺書を口にする。お妻は、金の工面のために金持ちの婿を取ることにしたのであった。
吉田蓑助さんの遣うお妻がすばらしい。夫のため意に沿わぬ結婚をする苦しみや悲しみが胸に伝わってくる。さすが、人間国宝ですなあ。

<団子売>
仲のよい夫婦の杵造とお臼が踊る。
桐竹文壽さんが休演のため、桐竹勘十郎さんが代理で吉田玉男さんと共演。勘十郎さんの遣うお臼がなんとも愛らしい。竹本三輪大夫、豊竹芳穂大夫、イケメン豊竹咲寿大夫がとにかくええ声で、朗々とうたい上げるのがいい。
 
夜は一緒に観劇した人たちと心斎橋「龍や」さんで食事。
歌舞伎役者さんのポスターやサインがたくさん飾られており、きゃ~という感じ。おいしい食事とおいしい日本酒で、楽しくワイワイとしていたら、店に5時間もいてビックリ。まだ9時くらいかなと思っていたら11時!慌てて家路につく。
その時は、大丈夫だと思っていたが、地下鉄に乗ったり、走ったら、急に酔いが回ってきた。気持ち悪くなり、各駅停車に乗って帰る。
吐くかと思ったが、吐かずにすむ。翌朝、絶対に二日酔いだと思って起きたら、意外に爽やかな目覚め。日本酒と一緒に飲んだ大峰山のごろごろ水がよかったのか・・・。
しかし、食欲がなく、朝食も昼ごはんも抜く。飲み過ぎではなく、単なる食べ過ぎで気持ちが悪かったのだろうか・・・。
楽しいとついつい飲み過ぎ、食べ過ぎるという悪い癖が出たようだ。反省。
コメント
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