『家族という病』 下重暁子 幻冬舎新書
「幼い頃は、いくら愛情を注いでもいいが、ある年代になったら別人格を認める必要がある。」
「親や家族の期待は子供をスポイルしている。・・・期待通りにならないと、落胆が激しく、愚痴や不満だらけになる。」
「夫や妻への不満は、あれをして欲しいこれをして欲しい、それなのに何もしてくれないといったことが原因だ。」
「なまじお互いのことをもっと知りたいだの理解したいだのと思えば知らなくてもいいことを知り、きずあとを暴いて不幸になる。」
「他人の家族と自分の家族を比べて幸福度を測る。他人との比較は、諸悪の根源なのだ。」
「親が弱い立場になってはじめて本来の親の姿を知る。」等々。
私には、「なるほど、自戒しなければ」と思う言葉が多かった。人にもいろんな人があるように、家族にもいろんな家族の形があると思う。家族でテープルを囲んでお茶を飲みながら話し合うような家族団らんなどという、ステレオタイプに合うような家族の形にとらわれないことだ。
下重さんは、この本を書くことで心の整理はついたのかなあ。
信じていたことや価値観をすべてひっくり返した戦争は怖い。
『あの家に暮らす四人の女』 三浦しをん 中央公論新社
古びた洋館に住む四人の女たち。刺繍作家である佐知とその母・鶴代。刺繍作家の友人である雪乃。雪乃の会社の後輩であり、刺繍教室の生徒である多恵美。その日常を描く。
何気ない日常での行動や会話のツッコミがなんともおもしろい。なんてことはないが、一気に読ませるのは、三浦しをんさんの力なのだろうな。人は皆、いろんな人から見守られ、幸せを願われているんだろうと思った。
「幼い頃は、いくら愛情を注いでもいいが、ある年代になったら別人格を認める必要がある。」
「親や家族の期待は子供をスポイルしている。・・・期待通りにならないと、落胆が激しく、愚痴や不満だらけになる。」
「夫や妻への不満は、あれをして欲しいこれをして欲しい、それなのに何もしてくれないといったことが原因だ。」
「なまじお互いのことをもっと知りたいだの理解したいだのと思えば知らなくてもいいことを知り、きずあとを暴いて不幸になる。」
「他人の家族と自分の家族を比べて幸福度を測る。他人との比較は、諸悪の根源なのだ。」
「親が弱い立場になってはじめて本来の親の姿を知る。」等々。
私には、「なるほど、自戒しなければ」と思う言葉が多かった。人にもいろんな人があるように、家族にもいろんな家族の形があると思う。家族でテープルを囲んでお茶を飲みながら話し合うような家族団らんなどという、ステレオタイプに合うような家族の形にとらわれないことだ。
下重さんは、この本を書くことで心の整理はついたのかなあ。
信じていたことや価値観をすべてひっくり返した戦争は怖い。
『あの家に暮らす四人の女』 三浦しをん 中央公論新社
古びた洋館に住む四人の女たち。刺繍作家である佐知とその母・鶴代。刺繍作家の友人である雪乃。雪乃の会社の後輩であり、刺繍教室の生徒である多恵美。その日常を描く。
何気ない日常での行動や会話のツッコミがなんともおもしろい。なんてことはないが、一気に読ませるのは、三浦しをんさんの力なのだろうな。人は皆、いろんな人から見守られ、幸せを願われているんだろうと思った。