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ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

保山耕一さんのすごさ

2018-11-05 19:34:06 | 日記
 朝日新聞11月3日の別刷り「BE」に映像作家の保山耕一さんが載っていた。
 私は存じ上げなかったが、フリーのテレビカメラマンとして有名な方らしい。「THE世界遺産」「情熱大陸」を撮っていたとか。しかし、5年前に大腸がんを患い、全摘出。さらに、肺に転移し、仕事は途絶える。リハビリのつもりで、住まいのある奈良の撮影を始める。
 春日大社のホームページ「蓮の小舟」の映像の美しさ!蓮の小舟では、蓮の葉にたまった水に浮かぶ花びらの上に乗るかえるがゆらゆらと。偶然もひとつの条件だが、それに頼ったことはないと言う。いろんな準備、勉強、観察があってのこと。その日は、いつもより蓮田のカエルが活発だったと。周りを5時間歩いていたら、カエルがひょっと葉の上の花びらに跳んだ!
 「THE世界遺産」の東大寺で1滴のしずくの中に大仏が映るカット。大仏に生花が献じられる時、葉が水でぬれているのを日々の観察で知っていたから、その瞬間を待ったと言う。
 彼の映像作品には、虹や雲など美しい空模様が出てくる。これには、「夕方、局地的に雨が降っていても、西の方に晴れ間が見えれば虹になる可能性が高い」と言う。
 そう、彼の奇跡のような作品は、偶然ではなく経験や観察があってのことなのだとわかる。反対に、入念な準備があるからこそ、すばらしい偶然がおこるのかもしれない。保山耕一さんの言葉から、日頃の準備や努力の大切さを感じる。奇跡は、周到な準備がなければおこらないのだ。
 
 
コメント
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