こちらは2011年に放映されたTBS系列のバラエティー番組。もう8年も前になっちゃうんですね。
不定期に放映されてた『名作ドラマ大事典!』の中でも、取り上げたドラマの主要キャストたちを再結集させるスペシャル企画「今夜限りの同窓会SP」の第2弾で『太陽にほえろ!』が登場しました。
1本のドラマだけを特集する番組じゃないので、前半はコメンテーター(?)の石田純一さんが出てたトレンディードラマ等を紹介、そして後半になってようやくメインゲスト登場!という流れでした。
そう、このメインゲストが今回の超目玉となるショーケン=萩原健一さんで、バラエティー番組に全く出演されなかったワケじゃないにしても、こんな過去の作品を懐かしむような企画にショーケンさんが参加されるなんて、全く予想外で本当に驚きました。
それは恐らく、コメンテーターの一員としてショーケンさんの盟友=市川森一さんがレギュラー出演されてたから。『太陽にほえろ!』『傷だらけの天使』『ウルトラセブン』等で数多くの名作を書かれたレジェンド脚本家です。(この番組が放映されてから間もなく他界されました。合掌)
恐らく『太陽~』の同窓会がまず最初に企画され、スタッフがダメ元で市川さんにショーケンさんへの打診を依頼したか、あるいは市川さんから提案されたのか、いずれにせよ市川さんの仲介が無ければこの奇跡は起こらなかった事でしょう。
で、まずはショーケンさんが登場されて『傷だらけの天使』のエピソードを語られた後、いよいよ竜雷太さん、小野寺昭さん、勝野洋さん、木之元亮さん、そして神田正輝さんが登場! マカロニ、ゴリさん、殿下、テキサス、ロッキー、ドックという奇跡の6ショットが実現したワケです。
「太陽にほえろかウルトラ兄弟か!」
↑ っていう名言を発したのは司会の今田耕司さんで、さすがは『太陽~』世代ど真ん中、本気で興奮されてるのが画面から伝わって来て私も嬉しくなりました。
今田さんはジーパン(松田優作)の殉職シーンを観て「会田(犯人)、今見ても腹立ちますわ!」とか、沖雅也さんがチラッと映っただけで「あっ、スコッチや!」とか、本当にリアルタイムで『太陽~』を夢中になって観た人じゃないと出てこないコメントを連発。もはや他人とは思えませんw
しかし同窓会の内容自体は案の定、歴代殉職シーンを流して各キャストがその裏話を語るという、ディープなファンからすれば「その話はもうええねん!」って言いたくなるお決まりコースで、ここに書き残したいエピソードは特にありません。
が、もはや話の内容なんかどーでもよくて、とにかく歴代キャストが6人も一堂に介した、しかもその中にショーケンさんが含まれてる!という、まさにウルトラ兄弟と同じで、その光景が観られただけでもう充分。ショーケンさんまで逝ってしまわれた今となっては尚更です。
年老いたマカロニ、ゴリさん、殿下の38年ぶりという再会には胸を熱くさせるものがあり、ニックネームの由来を尋ねられたショーケンさんが「それはパスタとかマカロニとか……」って真顔で言い始めた瞬間に竜さんが「いやマカロニウェスタン!」ってw、あうんの呼吸で被せられたのには笑いつつも感動しました。何の打ち合わせもなく、かつてのマカロニとゴリさんが自然に甦った瞬間ですよね。
なんでこれを、日テレがやらないの?っていう疑問がやはり残りますが、まぁ色んなタイミングがうまく重なればこその奇跡ですから、とにかく『太陽~』ファンの恵まれた境遇に感謝するしかありません。
あの優作さんが、心を開いて接したのは下川さんだけだったと、以前何かの記事で読んだ記憶があります。下川さんなら車に乗せても大丈夫(安心?)だったというのは、何か分かる気がします。
ポジションが全然違うからライバル意識も持たなくていいし、(女性の関根さんは例外として)尖って向き合わなくていい唯一の存在が下川さん、だったのかも知れません。