コロナを克服し、無事に引っ越しを済ませた母とは(こっちの施設でも感染者が出たせいで)未だ面会できないまま。
しょうがないから介護記録を読ませてもらったら、胸の下にシコリが見られ、痛みの訴えもあると書かれてる! そんなこと本人からも前の施設からも聞かされてなかった!
母は30年ほど前に乳癌の手術を受けてるもんで、縁起でもないこと考えるなと言われても無理。もし再発だった場合、また大きな決断を迫られることになる。そりゃ考えなきゃダメでしょう?
けど、最近読んだ和田秀樹さんの本『死ぬまでひとり暮らし』には、むしろ「ガンで死ねたらラッキー」と書かれてます。和田さんは以前このブログでも紹介した『テレビの大罪』『テレビの重罪』の著者だけど、本職は高齢者専門の精神科医。
和田さんはこれまで約6,000人の死に立ち合って来られた経験から、日本では「2人に1人がガンになる」どころか、「85歳を過ぎたらほとんどの人がガンを抱えてる」と断言されてます。つまり、自覚症状が無いまま亡くなる後期高齢者がとても多い。
もはやガンは「なって当たり前」の病であり、後期高齢者ともなると進行がとても緩やかで、残された時間をムリなく有効に使うことも出来る。むしろ警戒すべきは視力や聴力を失う病の方(やりたいことが自由に出来なくなるから)だと。
この本を読んでなかったら、今の私はもっとパニックになってるはず。次から次と想定外のことが起こりすぎだし、いくらなんでも母が不憫すぎる!って。
もちろん検査を受けないとシコリの正体は判らないけど、過剰に恐れる必要はない。私がその種の本を急にいろいろ読み始めたのも“虫の知らせ”と言うか、やっぱり潜在意識下の何か(ハリソン君という名の神)としか考えられません。
というようなことを思ってた矢先の今日、ウチの施設で私がいる部署の同僚が熱を出して休み、コロナの検査を受けたら陽性が出たとの知らせ。嗚呼、やっぱりコッチにも来たか……
ただし、急きょ利用者さんを検査したところ全員陰性とのことで、まだクラスターに発展するかどうかは分からない。クラスターに陥った介護施設は本当に地獄ですから、もう祈るしかありません。
いつまでこんな日々が続くのか? マジで疲れました。心身ともズタボロで、もうウンザリ。
母を見送るミッションさえ無事に済ませたら、私もすぐ……いや、しばらく気ままに遊んでから、旅立ちたい。ほぼ、結論は出ました。自分の人生ですから自分で決めます。