2016年の秋シーズン、日本テレビ系列の土曜夜9時「土曜ドラマ」枠にて全10話が放映されたコメディータッチのアクション刑事ドラマ。
ドイツで人気を博した連ドラのリメイクで、動画配信メディア「Hulu」が制作した初のオリジナルドラマ。2015年6月に「金曜ロードSHOW!」枠で『Episode 1』となる2時間スペシャルが放映され、その時から私は連ドラ化を心待ちにしてました。
『Episode 2』から『5』までは「Hulu」で放映され、それを再編集した『Episode 0』全3話が『ラストコップ祭り』として地上波放映された直後、満を持しての連ドラ版スタートでした。
さらに連ドラ終了後は「Hulu」で『another story』全5話が、そして2017年には劇場版も公開される人気作となりした。
かつて爆破で吹き飛ばされ、ずっと昏睡状態だった横浜中央警察署の熱血刑事が30年ぶりに目覚めたら驚いた! '80年代半ばでイケイケだった筈の日本はすっかり変わり果て、愛する妻はなんと後輩刑事と再婚していた!
……という、なかなか悲惨な状況を、持ち前のバイタリティーと熱い昭和魂で乗り越え、直感と暴力だけで事件を解決していく'80年代刑事=京極浩介に、唐沢寿明。
そんな彼に振り回されっ放しの相棒刑事=望月亮太に窪田正孝、元妻に和久井映見、娘に佐々木希、後輩刑事すなわち元妻の再婚相手に('80年代のTVドラマを象徴する?)宮川一朗太、同僚刑事に黒川智花、松尾 諭、署長に田山涼成。
さらに連ドラ版のNEWキャストとして、神奈川県警の本部長に小日向文世、参事官に藤木直人、刑事に竹内涼真、鑑識課員に伊藤沙莉、刑事課の内勤員に武田玲奈、交通課婦警に桜井日奈子、といった面々が加わります。
基本は「おバカ」コメディで、最初のスペシャル版もかなりバカだったけど、連ドラになってバカさが更にグレードアップしましたw
同じおバカ系の刑事ドラマでも『デカワンコ』はハイセンスだったけど、この『ラストコップ』は徹底してベタな笑いに振り切ってます。昭和のドラマで例えれば『噂の刑事トミーとマツ』のノリw
だからクサくて観てられないかと言えば、全然そんな事はありません。少なくとも私は大好きです。
芸達者が揃ってるし、今どき照れもせず格闘アクションをふんだんに盛り込むサービス精神も素晴らしい! 東映アクションクラブ出身の唐沢さんは勿論、多部ちゃんに捨てられた(?)窪田くんも毎回キレの良い立ち回りを見せてくれます。
その割に銃器描写がデタラメだったり、窪田くんのハイテンション演技がうるさ過ぎる等の不満点はあるけど、問題視する程のことじゃありません。
最終回は一部のシーンをリアルタイムで収録&生放送し、主人公を殉職させるかさせないか視聴者にリモコン投票で決めてもらう等w、徹底的に遊んでみせる姿勢も小気味良かった。
ただ、唐沢さんがわざとハプニング狙いでアドリブを連発したり、窪田くんが笑いすぎて何を言ってるか判らなかったりと、ちょっとバラエティー番組寄りになっちゃったのは残念だったけど、何の変哲もない謎解きゲームを見せられるよりはよっぽどいいと私は思います。
人それぞれ好みが岐れるでしょうから、手放しにオススメは出来ないけど、私はとにかく好きです。ほんっとバカですからw
セクシーショットは内勤員の美咲を演じたグラビアアイドル出身の武田玲奈さん。スレンダーなのに出るところは出ておられて、一刻も早く脱ぐべき人材です。