2017年の冬シーズン、フジテレビ系列の木曜夜10時「木曜劇場」枠で全10話が放映された連続ドラマ。アルフレッド・アドラーの心理学を解説した自己啓発本『嫌われる勇気』を、なんと刑事物にアレンジしちゃったという大胆な企画。
……とは言いつつ、映像化の権利を取得したものの具体的な妙案が浮かばず、無難に最低限の数字が見込める謎解き捜査モノでお茶を濁しただけ、みたいな舞台裏も想像せずにいられません。キャスト陣のいまいち地味な顔ぶれを見ても、崖っぷちフジテレビの威信を賭けた勝負企画とは思えません。
誰にも媚びず、先輩刑事たちの推理や捜査方針にハッキリ異義を唱え、ほとんど単独行動で犯人を挙げてみせる、警視庁捜査一課8係の敏腕刑事=庵堂蘭子(香里奈)の活躍を通して、アドラー心理学の意味とその意義を解説していくワケですが……
結果的に、なぜ人は一匹狼のキャラクターに魅力を感じるのかを懇切丁寧に解説してくれる、なんだか手前味噌な番組になっちゃいましたw
人の悩みのほとんどは対人関係に起因してるワケだけど、他者からどう思われるかは他者の課題であって、自分の課題じゃない。人に嫌われる勇気を持って自分の課題に取り組めば、自分の人生を歩むことが出来る。
……というようなアドラーの説には頷けるんだけど、半世紀も生きて来た私からすれば「それくらい知ってるよ」って思うだけで、目からウロコが落ちるような発見はありません。
言いたいことは初回だけで分かったし、今後、同じような説教を10話も続けて聞かされても、得るものは何も無いだろうなって、私は思いました。
香里奈さんが毎回ヌードや濡れ場を披露してくれるなら話は別……って言いたいところだけど、彼女にはイマイチそういう魅力を感じないし、相棒役の加藤シゲアキくんにも面白味が無いしで、続けて視聴する理由がどこにも見当たらない番組です。
ほか、心理学の特別コンサルタントに椎名桔平、その助手に飯豊まりえ、8係の係長に升 毅、刑事に戸次重幸、丸山智己、監察医に相楽 樹、主任鑑識官に正名僕蔵、鑑識係員に岡崎紗絵etc…といったレギュラーキャスト陣でした。
素晴らしいお尻ショットは岡崎紗絵さんと相楽樹さんです。
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