☆第21話『危険なハイウェイ』
(1978.8.22.OA/脚本=峯尾基三/監督=西村 潔)
伊勢佐木町のピンクサロン「ピンクレディ」のNo.1ホステス=レイコが他殺死体で発見され、彼女を店にスカウトした暴力団員も同じ手口で殺されます。
明らかに裏で犯罪組織が動いており、事件の担当検事=岡崎(南原宏治)から極秘捜査を依頼された遊撃班は、レイコと同じ男にスカウトされたNo.2ホステス=美沙(ホーン・ユキ)が何か知ってると睨み、彼女の行方を探します。
折しも山梨県の甲府で美沙がスピード違反で検挙され、滝本(柴田恭兵)が神奈川県警に護送すべく迎えに行きます。そしたら美沙の車が爆破されたから驚いた!
ちょうど美沙が「おしっこ」を偽って滝本を騙し、逃げようとして車を降りた直後だったから助かったものの、組織が彼女の口を封じようとしてるのは明らか。
新田班長(加山雄三)は策を講じます。結城(長谷直美)を美沙に変装させて救急車で移送し、紙オムツの業者を装った水原(藤 竜也)がホンモノの美沙を配達車に隠して護送する、という陽動作戦。
ところが敵は救急車に眼もくれず、紙オムツの配達車を襲撃して来ます。水原が華麗な銃さばきで襲撃者たちを制圧し、懲りずに逃げようとした美沙も熱いキスでメロメロにして、なんとか一件落着。
だけど極秘で遂行したはずの作戦が敵にバレバレだった事実は、味方に内通者がいることを意味します。
美沙の自供により、敵の正体がコールガールすなわち売春の斡旋組織であること、そして極秘捜査を依頼して来た岡崎検事こそが黒幕であるのを確信した新田は、結城をコールガールに化けさせ、岡崎に罠を仕掛けるのでした。
これも明らかにC.イーストウッド御大のアクション映画『ガントレット』にヒントを得たであろうストーリーで、'70年代ドラマの創り手たちはどんだけ『ガントレット』が好きやねん!?って思いますw
でも、やっぱり面白いんですよね。視聴率も本エピソードがダントツでトップの数字(ニールセン調査で22.3%)を稼いだそうです。
アクション&サスペンスはもちろんロードムービーとしての楽しさもあり、正体不明の敵を相手に陽動作戦&オトリ作戦と、捜査の内容もアグレッシブで退屈させません。
また、元祖ボインちゃんことホーン・ユキさんのお色気、藤竜也さんとのラブシーンに加えて、結城刑事=長谷直美さん=マミー刑事と、矢吹刑事=沖雅也さん=スコッチ刑事が水着姿でイチャイチャした上、その二人をライフルで狙うラスボス=岡崎検事を演じてるのが七曲署の初代署長役だった南原宏治さんというw、『太陽にほえろ!』マニアにとっても見どころ満載のエピソード。
すでに話数も20を超えてチームワーク抜群、本作ならではのノリが存分に楽しめるし、カーチェイスあり銃撃戦あり爆破ありお色気ありと、娯楽アクションドラマとしてパーフェクトな出来映えで、最高視聴率獲得にも納得です。
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