『セクシー田中さん』の原作者さんが、その連ドラ化の舞台裏でテレビ局側と相当な激論を(正確にはマンガの出版社を介して)交わされたらしい……っていう内容の記事をアップした2日後に、原作者さんが亡くなられたことを知って大変ショックを受けました。
「ごめんなさい、攻撃するつもりは無かったんです」といった主旨の遺書が発見されてるので、ご自身がネット上で件のトラブルを公表したせいで放映局やシナリオライターがバッシングを受けた(っていう話を私は知らないけど、きっと受けたに違いない)ことに責任を感じての自殺と思われます。
まさか、そんなことで!?って思うけど、それはあくまでキッカケに過ぎず、そこに至るまでのバトルによる疲弊や、他にも色んなストレスが重なった上での選択だったんでしょう。
原作は未読だけど、連ドラ版『セクシー田中さん』を観れば、原作者さんがとても繊細で傷つきやすいお方だったことは一目瞭然。
あんなにドラマが面白かったのは、登場するキャラクターに作者の魂がしっかりこもってたから。つまり“田中さん”にせよ“朱里”にせよ“笙野”にせよ、みんな作者の分身。彼女らを見れば“生みの親”がどれほど繊細なお方か容易に想像つきます。
けど、それにしたって、なんで命を絶たなきゃいけないの?っていう疑問は拭えません。原作者さんが公表されたドラマの“舞台裏”が全部ウソだったならともかく、事実なら何ひとつ悪いことはされてない。むしろ一番の被害者なのに!
本当に放映局やシナリオライターへのバッシングが引金になったとすれば、私が書いた記事もその中の1つと言えなくもないから、後味悪いです。(特に誰かを責める意図は無かったけれど)
そう思いたくないから書くワケじゃないけど、実は自殺に見せかけた殺人事件じゃないの?なんて勘ぐりたくなるぐらい不可解です。
だって、制作の舞台裏がどうであれ、作品は間違いなく素晴らしかったんだから!
やっぱり、マンガのヒット作みたいに“大きな成功”を手にした人の気持ちは、同じように成功した人にしか解らないのかも知れません。
いっそ「もう続きを描くのが面倒臭くなったから」とか、そういうお茶目な理由であって欲しかった。その方が、少なくとも私は腑に落ちます。
なんにせよ、御冥福をお祈り致します。
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