第6話まで順調に放映されて来た『警視庁・捜査一課長2020』も、ついに先日の第7話から「傑作選」リピート放映に切り替わりました。
新型コロナウイルスの感染防止対策によりTVドラマが軒並み放映延期、休止、過去作の再放送といった処置を採らざるを得ない、前代未聞の事態に陥ってることは説明不要でしょうけど、時代の記録としてここに記しておきます。
今回放映されたのは、安達祐実さん扮する広報課の「もなか」こと谷中萌奈佳(やなか もなか)がヒロインを務めたシーズン3の第2話。
ただし単純な再放送じゃなくて、冒頭とラストに大岩捜査一課長(内藤剛志)、小山田監理官(金田明夫)、奥野運転担当刑事(塙 宣之)の主役トリオによる新撮パート=テレワーク(リモート撮影)による捜査会議シーンが加わり、なぜこのエピソードが再放送に選ばれたのか解説してくれるんですよね。
柳ゆり菜さん、黒川智花さんをゲストに迎えたこの回は華やかではあるんだけど、そんなに取り立てて面白かったワケでもありません。じゃあ、なぜ選ばれたのかと言えば、捜査一課の中に眼つきが異様に怪しい人物がいるというタレコミがあったから。
で、「よし確認してみよう」ってことで再放送が始まり、最後まで観るとその人物が奥野運転担当刑事だったことが判明する。事件に巻き込まれたゲストの黒川さんが恋人と結ばれ、幸せに暮らしてる様子を大岩捜査一課長が公用車からこっそり見守るラストシーンで、バックミラーに写った奥野運転担当刑事=塙宣之さん(お笑いコンビ『ナイツ』の人)の眼つきが死んだ魚みたいで怖すぎるとw、当時ネットで話題になったらしいんですね。
それは塙さんがレギュラー入りしたばかりで緊張されてたせいなんだけど、よせばいいのに塙さんがネットでエゴサーチしてみたら「表情筋が殉職してる」なんて書かれてて凹んだw、みたいな裏話も聞けて面白かったです。(その書き込みをした人のワード・センスが素晴らしい!)
そんな感じで、お三方がそれぞれ役を演じつつ、アドリブで素の部分も見せてくれるし、再放送でもこうして違った角度から観直せるから新鮮です。
しかしテレワークでドラマを収録する手法は、こうしてオマケとして観る分には楽しめるけど、それがメインになっちゃったらイヤですよね。NHKさんが先陣を切ってそんなドラマを始めてますけど、私は全然観る気になれません。そのうち大河ドラマなんかもテレワークで撮っちゃう時代が来るんでしょうか?
先日、それこそテレワークで収録されたNHKの討論番組で、脚本家の野木亜紀子さんが「例えばキスシーン1つでも(視聴者が感染を意識するだろうから)ドラマでやりにくくなる」みたいなことを仰ってました。
報道やバラエティー番組はこのままテレワーク方式でも成立しそうだけど、ドラマや映画はそうもいかない。たとえ自粛要請が解かれたとしても、生活の中に新型ウイルスが存在する以上、以前と同じドラマ創りはもう出来ないワケです。
本当に冗談抜きで、恋人どうしが2メートル以上近寄らないラブストーリーが生まれるかも知れないし、刑事ドラマはいよいよ全編テレワークで捜査する(突っ立って謎解きすらしない)ようになるかも知れません。そんなもん誰が観るねん?って話です。
まだ大半の春ドラマが再開の目処も立ってないというのに、テレビ雑誌ではもう夏ドラマの情報が掲載され始めてます。なんでそんな楽観的でいられるのか理解に苦しみます。
ウイルスの第二波、第三波が確実に来るならば、テレビドラマは本当に今年を境に全く違ったものになっちゃうかも? それで面白くなる可能性は、どう考えてもありません。
セクシーショットは安達祐実さん、柳ゆり菜さん、黒川智花さんです。
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