2023年夏シーズン、テレビ朝日系列の金曜深夜「金曜ナイトドラマ」枠でスタートした、OLM&楽映舎の制作協力によるピカレスク・サスペンスドラマ。
原作はリチャード・ウー&コウノコウジによる連載マンガで、三池崇史監督がメイン演出を担当されてます。
強い正義感をもつ警視庁捜査一課のエースが、法で裁けない犯人に剛腕を振りかざし、悪をもって悪を制すというストーリー。
そんな魅力的な主人公「ダイマジン」こと台場 陣(だいば じん)に扮するのは、生田斗真。
そのダイマジンの弱みを握り、自らが率いる「特命捜査対策班」に異動させ、半強制的に「奴隷」としてこき使う警視正=平安 才門(ひらやす さいもん)に、向井 理。
同じ特命捜査対策班に所属する警部で行動心理学のスペシャリスト=牡丹則行(ぼたん のりゆき)に、浜野謙太。
特命捜査対策班の紅一点にして元大手IT企業エンジニアの警部補=賀来さくら(かく さくら)に、シシド・カフカ。
ダイマジンの正体を探る捜査一課強行犯第四係の巡査部長=七夕夕夏(たなばた ゆうか)に、土屋太鳳。
ダイマジンの元妻で弁護士の高田美和子(たかだ みわこ)に、成海璃子。
そして平安警視正の秘密を知る科学捜査研究所の警視=雲田泰造(くもた たいぞう)に、松平 健。
ほか、小澤征悦、高橋克典、若松 力、桐山 漣etc…といったキャスト陣が脇を固めてます。
さすが三池崇史監督を引っ張り出しただけあって、いきなり主人公のダイマジンが元警視監(宅麻 伸)を暗殺するシーンで幕を開けた初回には、ちょっとだけ期待しちゃいました。
魅力的なキャストが揃ってるし、ことに土屋太鳳さんは(少なくとも連ドラでは)初の刑事役であろうし、私のストライクど真ん中の成海璃子さんまでご登場となれば、よっぽど内容がつまんない限り観ないワケにいきません。
ところが! その「よっぽど」なことに、どうやらなっちゃいそうです。
法で裁けない極悪人を、正義のヒーローが片っ端からぶっ殺していくような話が、現在のテレビ番組で(いくら三池監督でも)やれるワケが無いのは百も承知で、さすがにそこは最初から期待してません。
けど、だったら何に期待して観続ければいいのか、第2話まで進んでもサッパリ見えて来ない!
案の定、ダイマジンの処刑は初回冒頭のみのサービスで終わってるし、向井くんが自分の父親暗殺を目論むサイドストーリーにも全然そそられないし、なぜか同じ回想シーンが何度も繰り返されてすこぶるテンポが悪い!
そして何より私にとって致命的なのが、随所で見られるギャグシーンがちっとも笑えないこと。もし演じてるのが生田くんや向井くんでなかったら地獄絵図ですよ!
制作陣はどうやら堤幸彦さん(『ケイゾク』『トリック』等)のテイストを目指してるみたいだけど、三池崇史さんにそういう資質が無い(人を笑わせることに興味が無い)のを見抜けなかったんでしょうか?
最初の2話でこの調子だと、挽回するのはたぶん無理でしょう。そもそも原作がつまんなくない?って、宮藤官九郎さんも呆れておられます。
連ドラがいよいよ本格的に面白くなくなって来ました。夏は暑くなる一方だし、破滅の最終章です。
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