☆第167話『死ぬな!テキサス』
(1975.9.26.OA/脚本=長野 洋/監督=竹林 進)
全国のファンから助命嘆願書が殺到し、ワンパターンを避けたい制作側の意向もあり、テキサス(勝野 洋)はもう1年、生き延びる事になりました。
本エピソードは予告編から「殉職」の匂いをプンプン漂わせ、早とちりしたファンをハラハラさせて、ちゃっかり高視聴率を稼ぎましたw
以来、歴代新人刑事は丸1年経った時点で「死ぬ死ぬ詐欺」の道具に使われ、必ず殉職寸前の危機に直面する羽目になります。
特に、最も演出が過剰だった(つまりクサかった)テキサス時代に制作された本エピソードは、今観るとこっ恥ずかしいというか、どうせ死なない事が分かってるだけに、失笑しちゃう場面も少なくありません。
特にクライマックス。絶体絶命のテキサスを救いに現れたボス(石原裕次郎)が、ライフルを構える犯人に向かって、丸腰で颯爽と歩いていく場面。
小学生時代、親戚の兄ちゃんと一緒に、夕方の再放送でその場面を観てて、ボスが腕を撃たれてぶっ倒れた瞬間、兄ちゃんが爆笑したんですよねw
ええカッコして結局撃たれてるやん!って事だと思うけど、番組に思い入れの無い人はこういう場面で笑うんやなあって、当時すでにドップリ『太陽』フリークだった私には新鮮な驚きでした。
そのせいで、私もこの場面を観ると、つい笑いが……w ボス、すみません!
『西部警察』でも渡 哲也さんがよくやってましたね。で、判で押したように必ず腕を撃たれてぶっ倒れるw たまには脚とかにすればいいのにw
ストーリーは、テキサスに追われて事故死した強盗犯の兄弟たち(尾藤イサオ&黒部 進)が、復讐のためにテキサスを襲撃してくるという、最終回『そして又、ボスと共に』の原型とも思える内容でした。
テキサスが握ってる拳銃は、MGCハイパトのゴリさんカスタム(M15マスターピース風)を更にコンパクトにした、テキサス専用タイプ。
銃身が2インチ位に切り詰められ、グリップも一回り細いサービスサイズに改造された、けっこう手の込んだプロップガンで、確か本エピソードが初登場だった筈。
初代ウルトラマンが撃ちまくるM16ライフルも、ちゃんとカートリッジを排莢してるのが確認出来ます。こうしてあらためて振り返ると、意外と『太陽にほえろ!』は銃器描写がマニアックな作品なんですね。
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