ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『セクシー田中さん』#01~#03

2023-11-10 22:35:42 | TVドラマ全般

やあ、日本のみんな。平凡な日々を満喫しているかい?

私も相変わらず、撮影日以外はワイオミングにある自宅の敷地内で乗馬を楽しんだり、暇つぶしに自家用セスナを飛ばして人命救助したりと、平凡な日々を過ごしているよ。

いや、正確には平凡な日々に“戻った”と言うべきかも知れないね。なにしろ昨年は、キミたちの国でベリーダンサーをやってる愛しのケイティと、何度となく熱い夜を過ごしたんだから。

もっとも、私とケイティは実際に身体を合わせたワケじゃない。彼女にはリスペクトに値するハズバンドがいるし、私には“世界で最も成功したムービースター”という立場があるからね。

とはいえ、ケイティとは実際に身体を合わせるよりもずっと濃密な夜を過ごせたと私は思っているし、彼女もそうだったと信じたい。

ハズバンドにだけはどうしても勝てないが、ナオキ・スギウラには負けた気がしない。私はヤツほど露骨にがっつかないし、ラブシーンもヤツより多くこなしているからね。



ところで本題だが、なんと、キミたちの国でケイティの私生活がドラマ化され、日本テレビ系列・毎週日曜夜10時半から「日曜ドラマ」枠で絶賛放映中だと言うじゃないか!

『運命のダイヤル』というサブタイトルがついた私の伝記映画公開と同じ年に、ケイティをモデルにしたドラマが創られるとはまさにディスティニーと言うほかない。

主演は……つまりケイティをモデルにした“田中さん”を演じているのは、私がこれまで高く評価してきたアクトレスの1人である、木南晴夏。



昼間は経理部の地味なワーキングウーマン、夜はレストランでベリーダンスを踊る超セクシーなベリーダンサーという、極端に違った2つの顔を晴夏はみごとに融合させ、元は芦原妃名子という漫画家によるコミックキャラだった“田中さん”に実在感を与えている。

そして、そんな“田中さん”に惹かれて自らもベリーダンスにハマっていく同僚女子の朱里(あかり)を、ファッションモデル出身の「めるる」こと生見愛瑠が演じている。



過去の作品と関連づけて語りたがるのは私の悪癖かも知れないが、橋本環奈の刑事物『トクメイ!』と同じように本作にも、多部未華子が主演した『これは経費で落ちません!』との共通点が多く見られる。

経理部で変人扱いされようが我が道をいくヒロインのキャラクターもそうだし、そんな彼女の魅力を周囲の人らが見出し、開花させていくストーリーもよく似ている。

それともう1本、ハリウッドでもリメイクされた周防正行監督の傑作映画『Shall we ダンス?』の影響も少なからず受けていると私は見た。

“田中さん”が会社で無意識に直角カーブを切ってしまう場面がその代表的な例。“めるる”が役所広司で、愛しのケイティが竹中直人というワケさ(笑)。



ちなみに私は『Shall we ダンス?』を日本映画の生涯ベスト10に入れるほど高く評価しているが、この『セクシー田中さん』も決して引けを取らないほど気に入っている。日本のスラングで言えば「ハマってる」というヤツだ。

もちろん、個人的に愛してしまったケイティがモデルなんだから気に入るに決まってるワケだが、それを抜きにしても“田中さん”というキャラクターは魅力に溢れている。

繰り返しになるが木南晴夏の演技も素晴らしいし、安田顕、毎熊克哉、川村壱馬といった男性アクターたちも実に良い味を出している。キャラクターがみんな活き活きしているドラマに「ハズレ」は無い。

ベリーダンスや打楽器のダラブッカといった、ケイティのブログ上でしか触れて来なかった文化をより深く知られるのも刺激的だ。

当然ながら、ケイティが踊る姿を直に見たいと思わずにいられない。そのときはケイティ、泊まってけよ。



……って、冗談めかして書いてるけど、私がこのドラマにハマってるのは事実だし、ご自身がブログで公表されてるから書いちゃうけど、同じgooブログ仲間で昼は事務員、夜はベリーダンサーと2つの顔をお持ちのKT-Jacksonさんは、実際に本名が“田中さん”なのです!

しかも、スマホの小さな画面で見る限りだけど、ホントにルックスが木南晴夏さんと似ておられる! 私とハリソン・フォード氏ほど瓜二つではないにせよ!

ちなみにドラマの“田中さん”のファーストネームは京子、つまりイニシャルまでKTさんと同じ!(原作者の芦原さんはマジでKTさんのショーを観てマンガの着想を得られたのかも?)

こんな数奇なことが起きるから人生ってヤツは面白い。KTさんと知り合えて本当に良かったです。ありがとう!


 

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『いちばんすきな花』#01~#04

2023-11-08 20:55:25 | 多部未華子

2023年秋シーズン、フジテレビ系列の木曜夜10時「木曜劇場」枠でスタートした、多部未華子・松下洸平・今田美桜・神尾楓珠の「クアトロ主演」による連続ドラマ。

ここんとこ1ヶ月ほど、心身共に疲れきってたもんでブログの更新がままならず、単純に観る時間も無くて、多部未華子さん久々の連ドラにも関わらずレビューが遅くなりました。

いや、忙しかろうが疲れてようが、心底から観たい作品ならとっくに観てレビューしてる筈で、本当のところは「男女の間に友情は成立するのか」がテーマだと聞いて、そんなもん「人によりけり」だろうし「どっちでもええわ」って思っちゃったから。

ちょうど1年前に同じ枠で放映され、ずいぶん好評だったらしい連ドラ『silent』と同じプロデューサー&脚本家の再タッグが話題になってるけど、その『silent』も私は観てないし。

ただ、脚本の生方美久さんが“ヤングシナリオ大賞”に選ばれたばかりの新人ライターで、『silent』が初の連ドラ登板、しかも原作なしの完全オリジナルだったと聞いて、一体どんな作風でどんなセリフを書く人なんだろう?っていう興味だけはありました。



まず初回を観て、これは「男女の間に友情は成立するのか?」だけがテーマと違うやろって思いました。宣伝の仕方を間違ってないか?って。

冒頭、多部ちゃんがいつも2人でカラオケを楽しんできた男友達(仲野太賀)が結婚することになり、その新婦の意向によってサヨナラせざるを得なくなったエピソードは、確かに「男女が友達として遊んじゃダメなの?」って話になります。



あるいは、ルックスが美しすぎるせいで悩みが尽きない今田美桜ちゃんも、同僚男子(泉澤祐希)と気軽に会食しただけで「ヤレる」と勘違いされたりして、それも表面的に見れば「男女の友情は有りか無しか?」って話かも知れません。



けど、松下洸平くんと神尾楓珠くんのエピソードは全然そういうのじゃなかったし。

この4人が不思議な縁でつながり、グッド・フレンズになったかと思った矢先の第4話で、どうやら神尾くんがずっと歳上の多部ちゃんに恋してることを匂わせて来たから、結局は恋愛か友情か?って話になるかも知れないけど……



生方さんが描こうとされてるのは、もっともっと広くて深い「人間関係」についての話ですよね、きっと。恋だの友情だのはその一部でしかなくて。

だとすれば目下、職場の人間関係で疲弊しまくってる私にとっても他人事じゃない。こんなことで悩みたくなかったけど、沢山の人と常に関わらなきゃいけない仕事に就いちゃった以上、これはもう避けられない。

だから、観てると身につまされます。描かれてるのはまさに「人づきあいの難しさ」と「息苦しさ」であり、視聴率は苦戦してるみたいだけど、そりゃ当然だろうと思います。家でくつろいでる時ぐらい人間関係の煩わしさは忘れたいですよ!



だから宣伝を任された人たちは、わざと「男女の間に友情は成立するのか」なんて薄っぺらいテーマを前面に打ち出したんでしょう。

ちょっと前の記事にも書いたように、あえてレベルを落とさないと大衆は食いつかない。商売である以上は客を呼ぶのが何より大事。



クオリティーは高いと思います。その感触は生方美久さんが特にリスペクトされてるという坂元裕二さんの作品によく似てるし。面白いんだけど、自分が一視聴者としてハマれるかどうかは微妙っていう。

第4話まで観てハマらないんだから、たぶん最後までハマることは無いんでしょう。ハマる人はとことんハマるだろうけど、そういう作品ほど視聴率は獲れないんですよねホントに。

それにしても今田美桜ちゃんのおっぱいですよ! ←っていう見方を真正面から軽蔑してるドラマですよねw


 

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『ガラパゴス』2023

2023-11-05 17:00:11 | 刑事ドラマ HISTORY

2023年11月、NHK総合テレビの土曜夜10時「土曜ドラマ」枠でスタートした社会派のミステリードラマ。

原作は相場英雄氏の推理小説で、同年2月にBSプレミアムで放映された前後編の特集ドラマを再構成し、全4話の連続ドラマとして地上波公開。

「身元不明のままとなっている死亡者のリストから発見した派遣労働者の死の真相究明に挑む刑事の姿を通し、非正規雇用問題、世界標準から孤立化(ガラパゴス化)する日本産業を描いた社会派サスペンス」(ウィキペディアより)

↑といった硬派なお話で、いちおう刑事が主人公ではあるけど基本的に「◯◯さんのおっぱいが!」とか「ボインぼよよ〜ん!」みたいな問題しか扱わない当ブログで取り上げて良いものやら随分と悩みました。

当然おっぱいは出てこないワケだけど、花の本庁捜査一課から「加齢による体力の衰え」を理由に窓際部署の特命対策室第七係(継続捜査班)に異動させられた、いわば“ガラパゴス化”しつつあるベテラン刑事=田川信一を演じてるのが、この人なんですよね。



ミスター『踊る大捜査線』、すなわち青島刑事こと織田裕二さん!

俳優として好きかどうかは別にして、刑事ドラマの常識を覆して新たな時代を切り拓いた、あの大ヒット番組の主人公(を演じた人)が今や化石扱いされてる!(という役を演じてる!)

そう考えると感慨深いものがあり、それを狙ったキャスティングでもあろうし、だからこそ織田さんも(これまで断り続けて来たであろう)刑事役のオファーを引き受けたんでしょう。



で、そんなガラパゴス刑事となりゆきでコンビを組むことになる、鑑識課の身元不明相談室に所属する女性捜査官=木幡祐香に扮してるのが、この人。



私が大好きな女優さんの1人である、桜庭ななみさん! ジョン・ウー監督の映画『マンハント』(’18) で刑事役は経験済みだけど、日本の連ドラでは今まで無かったはず。レビューしないワケにいきません。



↑織田さんが随分ふくよかになられてるけど、これは多分ベテラン感や窓際(激務から外された)感を出すための役作りでしょう。良くも悪くも形から入っていく役者さんなので。知らんけど。(←流行語になるずっと前から関西人の口癖)

ちなみに桜庭さん扮する木幡刑事は、原作だとガラパゴスと同期の男性捜査官。この設定変更が無ければ私は観てないかも知れません。



15年前に遺体で発見されるも“自殺”と判断された青年が沖縄出身者ってことで、津嘉山正種、満島真之介、ゴリ(ガレッジセール)といった実際の沖縄出身アクターたちが脇を固めてます。



で、満島くん扮する派遣労働者が自殺ではなく、実は殺されてることを見抜いたガラパゴス刑事が、ななみちゃんと2人で真相を追究していく。

その裏には大手自動車メーカーと人材派遣会社による不祥事が絡んでおり、その隠蔽に手を貸してるらしい捜査一課の鳥居警部補をこの人、ミスター『悪の教典』こと伊藤英明さんが演じてます。



そして人材派遣会社の社長秘書=高見沢に、ファッションモデル出身の泉里香さん。



ガラパゴス刑事の健気な妻=里美には、こういう役どころがやたら多い気がする戸田菜穂さん。



ほか、高嶋政宏、鶴見辰吾、石丸謙二郎、矢島健一、上地雄輔、駿河太郎、篠原ゆき子、あめくみちこ、野間口徹、窪塚俊介、東幹久、金井勇太、肥後克広etc…と、さすがはNHKドラマと言うほかない層の厚すぎるキャスティング。

現時点じゃ初回しか観てないので感想は控えますが、今を生きる日本人として興味を持つべきテーマだし、信頼の戸田山雅司さんが脚本を担当されてますから、見応えあるドラマに仕上がってるのは間違いないでしょう。

いずれにせよ欠かせないセクシーショットは、桜庭ななみさんと泉里香さんです。


 

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『機捜235 X 強行犯係 樋口顕』2023

2023-11-02 21:44:21 | 刑事ドラマ HISTORY

先にテレビ東京で単発2時間シリーズから「金曜8時のドラマ」枠で連ドラ化された『今野敏サスペンス/警視庁強行犯係 樋口顕』に続いて、同じ枠で同じ原作者による『今野敏サスペンス/機捜235』も3本の単発スペシャルを経て2023年冬シーズン、めでたく連ドラ化となりました。(我が地域では少し遅れて夏シーズンに放映)

ただし単独では“引き”が弱いと見なされたのか、『〜樋口顕』とのコラボによる連ドラ化という、非常にレアなパターン。

映画とか単発スペシャルだと『ルパンVSコナン』みたいな例もあるし、原作者が同じと言えば『マジンガーZ対デビルマン』あたりを私は連想するけど、実写の連続ドラマで(ワンシーンだけのカメオ出演とかじゃなく)がっつりコラボっていうのは画期的かも?

全7話、テレビ東京&ユニオン映画の制作による作品です。

ところが蓋を開けてみれば、こんな風に両作品のレギュラーが勢揃いするのは最終の2話だけ。基本的には『機捜235』が主役であり、その連ドラ化に花を添える形で『〜樋口顕』のメンバーたちがゲスト出演してるだけ。

そりゃそうですよね。番組2つ分のセット費用とかギャラが発生するんだから、この世知辛い時代に全7話がっつりコラボは有り得ない。

けど、それでも充分に面白いですから「是非とも連ドラ化したいが“引き”が弱い、ならば人気シリーズの樋口顕に協力願おう」っていう創り手の意図は(まったく勝手な想像だけど)よく解ります。

なにせメインは、単発ドラマじゃ主役を張りまくってるけど連ドラだとバイプレーヤーのイメージが強い、中村梅雀さん。

そんな梅雀さん扮する見当たり捜査(容疑者の顔や外見の特徴を完璧に記憶する)の名人=縞長省一が、警視庁 第二機動捜査隊 渋谷分駐所の徳田班に配属され、コールサイン「機捜車235」として若手刑事の高丸卓也(平岡祐太)とコンビを組む。

捜査一課への昇進を熱望する高丸からすれば、一見うだつの上がらない定年間近なオジサンとコンビを“組まされた”図式なんだけど、やがてその“シマさん”こと縞長の実力と人柄に惹かれていく。

そんな2人の上司となるのが渋谷分駐所 所長の安永警部(山本未來)。梅雀さんとの組み合わせは多部ちゃんの朝ドラ『つばさ』を思い出させます。

そして機捜車231の徳田班長(東根作寿英)、大久保刑事(秋山ゆずき)、浜川刑事(須賀健太)。

秋山ゆずきさんは「橋本柚稀」名義のジュニアアイドルから舞台女優を経て、あの超サプライズヒット映画『カメラを止めるな!』のヒロイン役で一気に知名度を上げられた方。

本物のメジャー女優になれるかどうか、今が正念場かも知れません。刑事ドラマで刑事を演じてる女優さんはファンでなくても応援したくなっちゃう私です。

そして『機捜235』と『強行犯係 樋口顕』の架け橋となるのが、両作品にレギュラーとして登場してきた天童管理官(榎木孝明)。アメコミ映画の『アベンジャーズ』シリーズにおけるサミュエル・L・ジャクソンみたいなもんです。

シマさんの若き相棒=高丸が、忙しい中でなんとか時間を作って恋人=亜里沙(安座間美優)とデートし、チョメチョメ気分が盛り上がったところで必ずシマさんが現れ、悪気なく邪魔しちゃう毎回の天丼ギャグが私は大好きです。

第6話までは『機捜235』がメインで、内藤剛志さんが1シーンも登場しない回すらあったけど、樋口班がずっと追ってきた事件の最有力容疑者が、徳田班の若手刑事=浜川の兄であることが判明し、最終2話でいよいよ本格的なコラボが実現!

樋口係長(内藤剛志)を筆頭に、藤本刑事(片山萌美)、中田刑事(小松利昌)、菊池刑事(佐野 岳)という警視庁捜査一課強行犯第三係一班のメンバーたち。

見当たり捜査の名人であるシマさんが10年以上前にその容疑者を目撃してたもんだから、捜査の矛先を兄に向けさせない(シマさんに思い出させない)為に機捜の刑事になった浜川という、冷静に考えればかなり無理を感じる設定だけど、私は楽しめました。

そもそも、いつも書いてるように、私にとってストーリーは二の次なんです。それより大事なのは刑事たちのキャラクターであり、その点、シマさんも樋口係長も共通して物腰が柔らかく誠実で、若手に対しても敬語を使う理想的な好人物なんですよね。

中村梅雀さんも内藤剛志さんも、そんなキャラクターが本当によく似合う! 真犯人や裏切者が誰であろうと興味ない、とにかく私を気分良くさせてくれる刑事さんが見たいだけ。

かつて大ハマリした『隠蔽捜査』の杉本哲太さんもそんなキャラだったし、私にとって今野敏さんの作品は「ハズレなし」と言えそうです。

というワケでセクシーショットは秋山ゆずきさんと安座間美優さん、そして本ブログで驚異的な登場頻度を誇る片山萌美さんです。

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