ジプシー登場からロッキー殉職&長さん転勤まで(#494~#520)の藤堂チーム=七曲署捜査第一係のメンバーは、以下の通り。
☆☆☆☆☆
ボ ス=藤堂俊介(石原裕次郎)
ドック=西條 昭(神田正輝)
ジプシー=原 昌之(三田村邦彦)
ロッキー=岩城 創(木之元 亮)
ラガー=竹本淳二(渡辺 徹)
ゴリさん=石塚 誠(竜 雷太)
長さん=野崎太郎(下川辰平)
ナーコ=松原直子(友 直子)
山さん=山村精一(露口 茂)
☆☆☆☆☆
藤堂チームにとって激動の1年であり、我々ファンにとっては衝撃の1年でもありました。
その中で最も私にとって衝撃的だったのは、この人の変貌ぶりかも知れません。
↑2月5日放映(#494 ジプシー刑事登場!)
↑3月19日放映(#500 不屈の男たち)
前回の記事に「ジプシーは(ネアカな本性を表すまで)2ヶ月近く我慢した」って書きましたけど、正確には1ヶ月半。せめてワンクール(3ヶ月)は我慢して欲しかった!
↑ジプシー登場編に続く#495『意地ッ張り』は(スコッチ退場により)タイトルクレジット2番手に格上げとなったドックの活躍編で、西部警察を卒業して交番巡査に格下げとなった井上昭文さんがゲスト出演。そう言えば杉サマの『大捜査線』でも神田さんと絡んでおられました。
↑女性ファン待望のスリーショットが観られた#496『ジプシーとラガー』。表面的なクールさはキープしつつ、早くも根の優しさを見せてしまうジプシー。
↑輪の中には加わらない孤高さを表現してるけど、実は必死に我慢してるだけ。距離を置きながらも一緒に乾杯してますからね。
↑#497『ゴリさんが拳銃を撃てなくなった!』では、なぜか指がシビれて精密射撃が出来なくなってるゴリさんを、容赦なく追及していくニヒルなジプシーが観られました。
↑のちの警視庁捜査一課長(内藤剛志)に対しても令状なしで手荒な扱い。
つまり登場時のキャラに戻ったワケで、ブレてるんですよね。だから我々視聴者は「どっちなのよ?」って戸惑っちゃう。これは明らかに制作サイドの迷いによる混乱で、振り回された三田村さんが気の毒です。
「松田聖子ちゃん(ニコッ!)」
↑#498『600秒の賭け』ではロッキーが真面目すぎるがゆえの暴走をやらかし、愛妻=令子さん(長谷直美)をハラハラさせます。そんな性格が半年後に災いし、いよいよ彼女を未亡人にしちゃう。とんでもないロクデナシですw
↑そして長さんも半年後にお別れ。演じる下川さんは“殉職”を熱望されたらしいけど、さすがにダメでしょう。同じ年にスコッチ、そしてロッキーが亡くなってるのに! 思い留まってくれてホント良かった。
↑と思ったらまさか、この人が!
ちょっと前に三田村さんが参加した番組で“全員殉職”っていうムチャな前例はあるにせよ、『太陽にほえろ!』の殉職は言わば別格なんだから、もうちょい重く扱って欲しかった。そういう意味じゃ非常に残念な1年とも言えます。
↑#499『こわれた時計』は長さんとナーコのダブル主演作。さすがに“お茶汲み”さんが1人で主役を張るワケにはいかず、前任者=アッコ(木村理恵)の時はロッキーが、そして今回は長さんが、つまり女性視聴者にヤキモチを焼かせない刑事が相棒役を務めるワケです。
↑ナーコが主役を務めたのもトピックだけど、長さんの息子=俊一(石垣恵三郎)が久々に登場してくれたのも長年の番組ファンには大きなトピック。
実の親子にしか見えないだけじゃなく、石垣恵三郎さんは下川さんにも負けないぐらい演技が上手い! 確かこれが最後の出番なんですよね。もっと出て頂きたかった!
で、こないだニヒルさを取り戻した筈のジプシーは、今回こんな感じ。
↓
なんか、フツーに馴染んじゃってます。服装もラフになってるし、この辺りで制作サイドが「一匹狼キャラ、中止」を決断したんでしょう。
次の500回記念作『不屈の男たち』では冒頭から捜査会議の輪に(当たり前みたいな顔して)入ってます。
↓
そしてラスト、1982年最大の衝撃シーン。
「おいジプシー、お前なんか仲間に入れてやんねーからな!」
「松田聖子ちゃん(ニコッ!)」
「ダメだこりゃ」