屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

夜霧に消えたチャコ

2009年11月10日 | 百合が原


ムセラ・ラシオカルペ(地涌金蓮)
中国雲南省原産、標高1500~2500mの山の斜面に生えるバショウ科の植物。
土の中から黄金色の蓮が湧き出る様に咲くことから、中国では地涌金蓮と呼ばれる。

百合が原公園の温室・・




今夜はBS「歌伝説フランク永井の世界」で低音の魅力を味わっていた。

”羽田発七時五十分”
夢を捨てて旅たつ こころは暗い
やはり、行く先は札幌かな、悲しい旅路は北へと決まったものである。

”有楽町で逢いましょう”
昭和三十年代の東京が懐かしい、お洒落な青春にあこがれた貧乏学生であった。

”夜霧に消えたチャコ”
昭和36年、四国の友人MはS駅前にある本屋の娘さんに恋をした。
名は寿子さん、Mはチャコと親しげに呼んでいたがシャイなのでなかなか好きといえない。
そこで、彼からラブレターの代筆を頼まれたから、
シラノ・ド・ベルジュラック気取りで熱き想いを綴ってみたが、
その恋はついに泡と消えてしまったのである。

二年前、懐かしくて学生時代に住んでいたアパートを探していたら、
今でも玉電のS駅にその本屋さんがあったから驚いた。
店内をぶらっとひとまわりしてきたが、もしかしてカウンターのご婦人がチャコちゃん・・・まさかね。

フランク永井の歌は五十年前の思い出をやさしく蘇えらせてくれた。