少し日暮れてきた護国神社・・
街の中の神社の境内なのに、人っ子ひとりみえなくて寂しい気もするが、
晩秋から初冬へ、そんな季節の端境のなかを行ったり来たりしていた。
護国神社の向かいに陸上自衛隊の駐屯地があって、
この一角の北鎮記念館・・
北海道の防衛と開拓に携わった屯田兵や旧陸軍第七師団の歴史を物語る資料が多数展示されている。
「銃口」 を読み進めることが辛くなってきた。
ご自分で軍国少女であったという三浦綾子さんの悔恨がこの小説を書いた動機だということである。
銃をもったことのない著者がなぜ中国や韓国の方に土下座!してまで謝りたいと思ったのか、
それがどうしても納得できなくて・・
太平洋戦争終了後、
日本は平和憲法を盾にあらゆる戦いを忌避してひとりの戦死者もだしてこなかったが、
果たしてこれが世界に誇り得ることなのか、そんなことを考えながらお参りしていた。
一昨年亡くなった父は極寒のシベリヤ抑留のことを話すことはあったが、
戦争について語ったことはない。