HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

東北地方太平洋沖地震当日から1週間が経ちました

2011-03-18 23:33:12 | 県外情報
一週間が経ちました。

先週の金曜日は、ICTの事業で全国ネットワーク会議で島根県の松江市にみんなが集っていました。

私は諸事情があり、松江には行かず、結局センター篭りだったのです。
しかも、この日は他スタッフの体調不良もあり、私だけでセンター守。

午後から、松江会議の様子を現場に行っている板井先生が、ありがたいことにスカイプのチャットで文字中継してくれていたので、それに集中。

すると、14:46(少し時差はあったと思いますが)、鳥羽も揺れました。
でも大半の人は気付かず…。
私も「あれ?地震じゃ?」と確信が持てなかったけれど、そのスグ後に、携帯に防災みえからの地震速報が入り、あ、やっぱり…と思った次第です。

しかし、大したことないだろうと、その情報収集せず、会議に集中。
しかし、逆に遠い松江会議場の方で、地震が話題となり、ニュースを見ると、なんだかえらいことに…。

ここ(センターのある鳥羽一番街)鳥羽も、津波警報、避難勧告が発令!
急遽16:00にビルは閉鎖、16:30までにビルを出て帰宅しなさいということで、仕事もまだまだ残っていたけど、帰宅。
市役所の観光課からも、ツアーセンターが「閉める」ことを確認する電話が入りました。

既に、近鉄もJRも運行ストップ。
もちろん、定期船も欠航
海岸周辺は、消防車が見回り、人の出入りを停めていました。

家に帰り、テレビを見て愕然。
言葉が出ませんでした。

実は、家に帰ってきたここ(伊勢市二見町)も避難勧告が出ていました。

こんなときにカミングアウトするつもりはなかったのですが、実はパートナーが1月中頃から3月までジョクソウで入院をしていて、現在退院して自宅療養中なのです。
お尻のジョクソウのため、車いすに座っている時間を最低限にしたいこともあって、ほぼ一日寝たきり状態。
以前、避難勧告のときは、避難したんですけど、今回は、そのこともあって避難しませんでした。
本当はダメですよ、避難しないといけません。
でも、ジョクソウ酷くなるのも嫌だし、パートナーも外に出る気なく…。
仕方ないのかな?
でも、テレビのような事態がここにあったら…、私たちきっとダメだ。
そんな、家族はもしかすると、あの津波にのまれた中にもいたのかもしれない。
避難したいけれど、避難できないまさに、要援護者。

ありがたいことに、この事態を知っている友人数名からか「幸一くん運ぶ?手が必要だったら、いつでも呼んで!」と、電話が入った。
ありがたくて涙出そうでした。

そして、うちの実家では、仙台にいる父方の妹夫婦、福島に嫁いだその子ども(従妹)と連絡がとれないとアタフタ。
当たり前だけどまったく電話は繋がらず…、翌日も実父と手を尽くすがなかなか…。
171の災害ダイヤルだって、向こうがメッセージを入れていなければ、何も情報なし。
そんななか12日の夜に無事の連絡が取れ、ホッ。
といっても、たくさんの方々が亡くなって、素直にホッはできません。

さて、そんな一週間前の出来事が遠い昔に思える今日まで、出来たことといえば、少しばかりの募金ぐらい、たいした活動も出来ていない…。
三重県防災ボランティアコーディネーターの養成を受けて、一応メンバーなんだけど。
松江のICT会議に出席していた宮城&福島メンバーの数名は地元に帰れず、しばし東京で足止め。

私は、ブログの更新する気にもなれず(普段も更新してませんが…)、この一週間ため息も多くなりました。
もちろん、仕事もあったので、出勤していましたが、なんだかした気もなれず…。
年度末ということで、仕事をストップするわけにはいけないから淡々そするんだけれど…。
一応、完成した仕事がここにあるのだから、こなしてはいるおうですが、なんだかもう一人の自分がテキパキこなして、もう一人の自分は先週の金曜日のまま取り残されているようです。
気持ちがね…。

やっと一週間経った今、取り残された自分を呼び戻す作業に入っています。

今すぐどうこう動けるわけでもないですが、とりあえず、私の今しなくてはいけないことは、目の前のパートナーの看病?(基本的にジョクソウ患部以外は元気)と手当てなんです。
彼が動けるようにならないと、非常事態があったとき、逃げることができる健康をまずは作らなくてはと深く考えます。

その中で、自分が今出来る支援を考えていきたいと思います。

被災地で今も不安な日々を過ごす方へのお見舞い、そして、亡くなられた方にお悔やみ申し上げます。
もちろん、被災地の障害者、高齢者の方々のことは、人事とは思えません。
必要な医療具はありますか?
食べられる特別食はありますか?
情報はちゃんと届いていますか?
認知症の方のサポートは大丈夫でしょうか?

気にすればするほど心配することは、たくさんありますが、一日でも早く、平穏で安心な生活を送れることを祈り、そのための支援を考えて行きます。

ちなみに、うちの理事長は、既に全旅連の関係と組んで、350人もの子どもたちの疎開先(秋田の旅館)の手配をつけて、進めているようです。