HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

感覚過敏や呼吸系の障害などマスク着用ができない方に対する観光施設の対応

2022-05-10 23:30:44 | 伊勢志摩観光情報
駅ボラ2日目の朝から、県内の支援学校の先生が修学旅行の相談をしに来られました。
ということには触れましたが、その時の相談された

①マスクできない問題
②食事配慮(ペースト食、刻み食など)問題

この二つのテーマで、ここ数日奔走。
②については、ちょうど別件でペースト食を希望しているお客様がいらっしゃったので、平行課題解決に向けて動いておりましたが、こちらはまだ奔走中なので後日ここでも報告するとして、今日は①のマスク問題。

発達障がいや重度の障害(呼吸器系含め)の方、感覚過敏の方など、様々な理由でマスクができない方がいます。
しかし、コロナになってから、ほとんどの施設は「マスク着用」が必須となり、上記の理由でマスクができない家族や仲間がいると、その家族やグループ全体のお出かけが、できなくなり、引きこもってしまうことなります。

厚生労働省でも、以下のように
なぜ、マスクができないのかなどを周知してくれています。

マスク等の着用が困難な状態にある発達障害のある方等への理解について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14297.html


そして今回は、修学旅行。
コロナになってから修学旅行はいろんなところからいらっしゃっていたので、既に対応している観光施設はあるだろうと…主要な観光施設へ問い合わせてみました。


近鉄、鳥羽湾めぐりとイルカ島など、マスク着用はお願いしているけれど、上記のような理由である場合は、マスクをしていなくても入場、乗車(船)できます。
最近では、「マスクできない」バッチなども普及していて、それらで意思表示をしていただけるとありがたいと、施設(事業者)側もおっしゃっていました。

伊勢市においても、「マスクをつけられない人にご理解とご配慮をお願いします」とホームページや広報などでも周知しており、バッチの配布もしています。詳細はこちら⇩
https://www.city.ise.mie.jp/kenkou_fukushi/syougai/supporter/1013728.html

配布しているバッチ

またその中でも、独自にこんな風に対応しているよ、という事例がありましたので、ご紹介します。
今後観光施設や商業施設など、取り入れたいところは、ぜひ参考にしてください。
そして、コロナになって、引きこもってしまったご家族に、お出かけしやすい環境が作られていければと願います。

●鳥羽水族館
来場時、事務所にて、マスク以外の感染症対策の承諾書にサイン(当人ができなければ同行者でも可)していただくと、鳥羽水族館オリジナル「マスクできません」名札、もしくはシールを付けて、入館できます。
名札はお帰りの際、返却してもらいます。



●志摩スペイン村(ホテル・パーク)
検温時やホテルのチェックイン時に「マスク着用が困難」な旨を伝えていただくとスペイン村独自のシールを渡してくれますので、それを周りの人たちに見えるところに貼り、入園(館)できます。


スペイン村のHPでも案内されています。
トップページ
https://www.parque-net.com/
「ご利用前に必ずお読みください」のところをクリックします
少しスクロールして
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〇マスクの着用(3歳以上)
マスクを着用されていないお客さまはご入園をお断りいたします。
※マスクの着用が困難な状態にあるお客さまは検温時にご申告ください。詳細はこちら
============================
の「詳細はこちらをクリック」をすると
https://www.parque-net.com/pdf/info2022.pdf
マスクを付けられない方への対応の詳細が載っています

両施設とも、マスクができないお客様の来場が増えてきて、その対処法を調べ、上記に落ち着いたようです。

また施設がこうして独自に名札やステッカーを制作して配布してくれるということは、”施設側に了承を得て入っています”という、本人はもちろん家族など同行している人たちにとってもとても心強い方法だと思います。
さらに、ホームページで告知していただくことで、来場されるみなさんにも知ってもらうことになり、「この子(人)は、何らかの理由でマスクができない子なんだね」と認識されて、これまた当事者、同行者は肩身の狭い思いをすることがなくなります。

もちろん、まだまだコロナの脅威は完全にはなくなっていないので、マスクをしなくてもよいという意味ではありません。
マスクができない人のための配慮です。

いろいろ懸念することもありますが、まずは、受け入れてみませんか?
そして、周りのみなさんも、このような名札やシールや、バッチを付けた人を見かけたときは、やさしく見守ってあげてください
どうぞ、よろしくお願いします。


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