古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

自宅で死ぬ = 在宅看取り  その②

2015年09月08日 04時07分13秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 うちのお向かいに『訪問看護ステーション』ができたことは、このブログでも書いてきました。超高齢の母がいるだけに、這って行けるくらい近いところにこんな施設があればこころ丈夫です。
 この看護ステーションはご夫妻とも看護師をしておられた方が定年後立ち上げられ、時代のニーズにかなうステーションとして活動してこられました。ところが理事長さんが病に倒れられ、この初夏に志半ばで亡くなられました。まだ60代半ばのラガーマンで、精神医療の看護に心を寄せておられた方です。
 先日奥さんや職員の方とお茶して、「母の在宅看取り」について話をききました。ご主人を「在宅看取り」されたことは葬儀のあいさつでふれられましたが、実際はとても苦労されていました。最新の医療に精通した看護師が、身内を在宅看取りするのは厳しいことだったでしょう。本人の遺志とご家族の意志でやり遂げられたことですし、医師のサポートがあってできたことです。かつての仲間の看護師の方に「やったよ!」と話されたそうで、達成感が伝わってきました。
 もうすぐ、若くして戦争で亡くなった世代がおわり、多くの高齢者が死亡する時代がやってきます。みんなが病院で死ぬことは不可能です。その時代を乗り切るために「在宅死 = 看取り」をサポートする医師と看護師が必要です。東条町の新しいクリニックの医師は、診療時間を朝 <7時30分 ~ 10時30分> として、訪問診療に時間を割いておられます。その医師のサポートがあって理事長さんは「在宅死=在宅看取り」ができました。 
 うちの母も、ぼくも、妻の道子さんも、ここのお医者さまにかかってつなぎをつけました。
 どうなるかわかりませんが、「自宅で死ぬ」ことをいま意識しています。
 
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