古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

また、ちょっと大工仕事をしました。

2021年08月23日 11時44分29秒 | 古希からの田舎暮らし

 昨日つくったベンチ風のイスは、道子さんが「小屋で使う。山頂には持っていかない」といいます。いままで小屋でイス代わりに使っていた台は、腰の痛くなった高齢者には低過ぎました。「小屋でらくに仕事ができるようになる」というのです。
 では山頂で、祠を拝むときはどうするか。「小さい台があればいい」。ということで、写真の小さいイスをつくりました。ぼくはこんなエエカゲンな大工仕事が、とっても好きです。
 
 図書館で借りた本を読み返しています。7,8年前に読んだ大型活字本『山本五十六』(阿川弘之・著)です。5分冊の3巻まで読みました。
 軍人の伝記を読むのが好きなわけではありません。でも読み返してみると、昭和10年から20年のあの激動の時代が、よりはっきり見えてきます。
 ぼくは、阿川弘之の『山本五十六』を読んでから3年ほど前に『米内光政』(阿川弘之・著)、さらに『井上成美』(阿川弘之・著)を読みました。いずれも文庫本でいえば分厚い上下2冊の長編です。
 阿川弘之は、東大・文学部の学生から学徒動員で海軍に入りました。海軍では、軍の辛酸をなめ、内側から負け戦を体験しています。あの時代の戦争の空気をすっています。
 山本五十六/米内光政/井上成美/という海軍の3人がいなければ、日本の「敗戦」はもっと悲惨なところまで突っ走ったでしょう。あの時代に、世間に抗し、右翼に命をねらわれ、遺書を書いても、信念をつらぬいた軍人です。阿川は、この3人の伝記を、その〈生きざま〉を残したかった。
 それをもう一度読み返したくなったのです。するとあの時代が、さらによく見えてきた。
 いままで読み、見てみた、悲惨な戦争のドキュメントを読んだり見たりするるのは、もう辛いです。でも「あの時代の暴風雨の中で、大地に足をおろして踏ん張った軍人を、もう一度読み返してみよう」と思っています。
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